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新型コロナで学校閉鎖のNY、遠隔学習の効果は? 慣れない操作で親も子どもも四苦八苦

4/4(土) 7:02配信

47NEWS

 米国で、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。3日現在、死者は6000人を超え、感染者は24万人に達した。とりわけ深刻な状況に陥っているニューヨーク市では、幼稚園を含む市内約1900の公立学校が一斉閉鎖となり、出口は依然見えない。子どもたちの学びの場をどう確保するかが課題になっている。

 手探りの中、3月下旬にスタートしたのがパソコンなどを使ったオンラインでの遠隔学習「リモート・ラーニング」だ。ただITに対する理解度は家庭によって差が大きい。パソコンを持っていない世帯も多く、戸惑いの声が広がる。「家族以外とは極力会わないように」との行政指導に従い、ニューヨーク支局の記者2人が自分の家族の状況をリポートする。(共同通信=松尾聡志、山口弦二)

 「みんな、体調はどう?」。午前8時すぎ、アプリ上に担任教師からのメッセージが表示された。自宅マンションで感染者が出たため室内にこもる生活だが、いつもなら登校する時間だ。「元気!」。松尾記者の長女(9)がチャット形式で返信すると、遠隔学習への「出席」が認められた。

 長男(5)の出欠確認は動画を撮影して投稿することだった。「いま食べたいのはピザとフライドポテトのどっち?」という質問に「ピザ」と答えた。

 アプリは、米IT大手グーグルが米国の教育者と開発し、無償提供される「クラスルーム」。英文読解や算数などの時間割が組まれ、教師が課題を提示、児童や生徒がそこにアクセスし、回答を提出する仕組みだ。採点やアドバイスもできる。長女は慣れないシステムに四苦八苦した様子だ。インターネット接続の不具合があったのか、投稿ボタンを押したはずなのに、回答の一部が「未提出」だったことが後から分かり、「やっぱり普通に学校で授業を受けたい」とつぶやいた。

 このアプリは、オンライン英会話教室などとは異なり、教師と生徒がリアルタイムでやり取りできない。普段の教室に近い環境がオンライン上に再現される訳ではなく、その分、子どもたちが集中力を保つのは難しいようだ。5歳の長男には親の指導が欠かせず、この日の学習が終わった午後3時半、記者と妻はくたくただった。

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最終更新:4/4(土) 7:12
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