ゲストの大久保佳代子さんと小木博明さんは、同じ事務所の先輩後輩として親しい間柄。かつてこの連載でも、大久保さんの小木家への頻繁な出入りを、光浦靖子さんが指摘していたことがありました。実は大久保さんは、“ある計画”を立てているのです。しかしそれを聞くと、清水ミチコさんはただちに反対して……後編は、小木さんが結婚した理由からーー(構成=南山武志 撮影=木村直軌)
【写真】「だんだん大久保さんのことが羨ましくなってきた」
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◆充実してると言えば、充実してる
小木 大久保さんの気持ちはわかるんですよ。俺も孤独がイヤで結婚したようなものだから。そのための、子どもだし。
清水 でも、子どもは自立していくよ。
小木 自立させないですもん。
大久保 どんな親なんだ。(笑)
小木 娘が留学して、外国人と恋愛して結婚して海外に住む、なんてことになったら、もうおしまいですよ、俺は。
大久保 いいね、家族をそれだけ大切に思えるっていうのは。
小木 あんなに子ども嫌いだったのに、不思議。もちろん、いまはひとりの時間も楽しいですよ。でも、ひとりで死んでいくことを考えただけで、こわい。
清水 へー、意外。小木さん、強そうに見えてた。
小木 歳を取って、テレビを見る以外、することがないような生活もしたくない。すでに俺、テレビも映画も飽きてきてるんですよ。
清水 早くない?
小木 かろうじてネットはまだ見てますけど、たぶんものすごいスピードでいろいろなものを見てきたから、どんどん飽きがきちゃってるんですね。それで、いま一番面白いのがカードゲーム。
清水 アナログに戻った。
小木 でも、カードゲームは相手がいないとできないじゃないですか。だから、やっぱり孤独がこわいです。そういえば大久保さん、自分は孤独だと言いながら、あのバーの男とはちゃんと別れたの?
大久保 何年前の話してるのよ。
清水 なんなの、その人。
小木 つき合って別れて、またつき合って別れて、俺の知らない間に何度もヨリを戻す相手がいたんですよ。そいつ、本名も教えてくれないのに。
大久保 ある時、偶然彼の保険証をチラ見して、本名を知りました。
清水 あははは。私の世代だと、そういうの「遊ばれてる」って言われてたけど、そんなつき合いでいいんだ。いまは違うの?
大久保 ハラスメントと同じで、大事なのは受け取る側の気持ちなんですよ。傍からは遊ばれているように見えるかもしれないけど、こっちも楽しい思いをしてるから。
清水 いい女風なコメント。(笑)
大久保 いまはもうなんの関係もないですけどね。ただ、向こうはこちらの鍵を持っていて、たまに家から物がなくなる気がするんですよ。そんなことってありますかね……。
清水 なんなの、この話。(笑)
小木 最近は、若いモデルの男の子を見つけたんだよね。
清水 バーテンダーの次はモデルって。大久保さん、地味に見えてどれだけ充実した青春を送ってるのよ。
大久保 30歳くらいのハーフで、めちゃくちゃイケメン。
小木 それで、むこうから誘ってくるんでしょ?
大久保 別に特別な関係じゃないですよ。年に2回ぐらいごはんにいくだけ。もちろん、2人きりじゃないし。
清水 私、だんだん大久保さんのことが羨ましくなってきた。だって、この中の誰よりも充実してるじゃない。恋愛もフリーだしさ。
大久保 じゃあ、このままでもいいのかな。私、パコ美(愛犬)を飼い始めてから、性欲がまったくなくなったんですよ。
小木 まったく、は嘘でしょう。
大久保 ごめんなさい、まったくは嘘。でも毎日だったのが、中5日くらいになった。
清水 いいよ、そこまで正直に申告しなくても。(笑)
大久保 聞いてください、これは大事な話なんで。この性欲っていうものが一切なくなったら、選ぶタイプも変わってくるんじゃないかと思うんです。一緒にいてくつろげるような、60代や70代の男性も伴侶の対象になるかもしれない。でも、たまにポッと出てくる以上は、まだ40前後くらいの男性にこだわるしかないじゃないですか。
清水 なるほど。大久保さんはいま、難しい年頃だってことね。結局のところ、彼氏は欲しいの? 欲しくないの?
大久保 もはや、それすらわかんないです(笑)。生活はすごく充実してます。家に帰ればパコ美がいるから、ひとりでごはんつくって食べても全然寂しくないし、家の広さにも満足してるし。
小木 ただ、歳を取った時、仕事もなく、ひとりきりで家にいるのだけはイヤだってことなんだよね。これは俺も一緒です。
最終更新:4/4(土) 20:00
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