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春の全道高校野球中止…駒大苫小牧・佐々木監督「本当の力が試される」

4/4(土) 6:04配信

道新スポーツ

13年ぶりの夏甲子園目指す

 道高野連は3日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、5月25日開幕予定だった春季全道大会の中止と、夏のシード権が懸かる各支部大会の延期を発表した。1962年の第1回大会以来、中止になるのは史上初。春2連覇を目指していた駒大苫小牧は、13年ぶりの夏の甲子園出場に目標を絞り、この日から練習を再開した。

 高校球児の活躍の舞台が見えない敵によって、また奪われた。37日ぶりにグラウンドに集まった駒大苫小牧ナインに伝えられたのは、全道大会中止という前代未聞の知らせ。佐々木孝介監督(33)は「こういう時こそ本当の力が試される。甲子園に行く、日本一になるという強い思いを持とう」と選手に呼びかけた。

 昨秋は支部大会の決勝で敗れた。2017年春から続いていた道大会出場を逃した。それだけに、今春に懸けていた思いは例年以上。長い冬のハードなトレーニングに耐え、球春到来を今か今かと待ちわびていた。

 2度の全国制覇を達成した強豪校も例外ではなく、2月27日から1カ月以上、練習を自粛。3月の岩手合宿と5月の関西遠征も中止になった。選手、指導者として、いくつもの試練を乗り越えてきた佐々木監督でさえ「練習試合も次々に中止になり、今後どうしていこうか整理できていない」と戸惑いを隠さなかった。

 それでも、予選を含めて春季大会がすべて中止になる地域もある中、本番の夏を前に公式戦が行われるのは唯一の救い。2年生エースとして昨春の優勝に貢献した北嶋洸太投手(3年)は「野球ができることに喜びを感じている。夏にすべてを懸けるだけ」と前を向く。前例のない状況の中でも、前に進み続ける球児たちは、残された春と夏の公式戦が無事に開催されることを信じ、シーズン開幕を待つ。(島山知房)

■道高野連が発表 支部大会は無観客試合想定

 道高野連の横山泰之専務理事(45)が春季全道大会の中止と支部大会の延期を発表後に報道陣の取材に応じた。「開催できるかを議論したが、部活動がままならない状況なので通常開催は厳しい」と説明した。

 活動自粛が続いている公立高の部活動再開から大会までの準備期間などを鑑みて、支部大会は1週間程度延期し、5月中旬以降に実施する見通し。全道大会の中止は「3年生にとっては2大会しかない。公式戦をなくすことは大変なこと」と苦渋の決断。コロナ禍は終息の気配を見せていないが、球児の安全を確保して予選実施を目指す。

 感染予防のため、支部大会は原則無観客試合を想定している。「一番は選手からコロナウイルス感染者を出さない」と方針を明かした。チーム関係者の入場制限なども検討している。マスク、アルコール消毒剤は一定数確保しているが、「業者からいい返事をもらえていない」と準備に苦戦しているという。

 ただ、国や道、道教委から中止の指導、要請があれば従うとし、状況が整わなければ中止の判断をせざるを得ないとしている。

 センバツ甲子園に続き、全道大会の史上初の中止と球春はいまだに遠い。それでも横山専務理事は「まずは開催に向けて、できる努力をしたい」と前を向いて準備を進める。

最終更新:4/4(土) 11:28
道新スポーツ

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