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9年ぶりの甲子園を狙う帝京。復活の予兆を見せた裏側に迫る

4/4(土) 12:47配信

高校野球ドットコム

 昨年、9年ぶりの都大会決勝進出を決めた帝京。惜しくもセンバツ出場を逃したとはいえ、無事に開幕する状況になれば、優勝候補に上がるチームであることは間違いない。まだ活気ある練習をしていた時、前田三夫監督、選手たちは何を語ったのか。

【動画】帝京、秋準優勝の裏に前田監督太鼓判のキャプテンの存在あり「こんなキャプテンいなかった」

主将の加田の存在がチームを変えた

 毎年、甲子園出場を狙える位置にあり、1年間を過ごす帝京。惜しい戦いが続いているが、昨秋の戦いぶりは甲子園を狙えると思わせる戦いだった。まずそれができたのは、新チーム始まってから改革が大きい。

 前チームは一発を打てる選手がいなかったため、守備中心のチームを形成した帝京。しかし夏では完封負けを喫し、改めて打撃を見直した。
 前田監督は「選手の理解度に合わせて、感覚的に指導したり、動作を踏み込んで指導したり、いろいろ行いました」
 また主将に加田 拓哉が就任したことも大きかった。中学時代から主将を務めていたが、チームを引っ張ることは嫌いだという。
「なるべく避けたかったです。けど…やるからには中途半端は嫌なのでチームを引っ張ろうと思いました」
 まず大阪出身の加田が帝京に入学して感じたのは、選手の気質がおとなしく、加田から言わせれば「男らしくない」と感じたようだ。それでも何かあれば選手に強く指摘するようにして、馴れ合いは許さなかった。そういう取り組みにより、練習から緊張感が漂うようになった。

 前田監督は加田のキャプテンシーを高く評価している。
「良い働きをしています。今まで加田みたいなキャプテンはなかなかいません。
悪いものは悪いと、そのメリハリがついていますし、最近の主将では一番。甲子園に出場した時の主将を見ているようです。
 選手の行動を変えるには、指導者よりも同級生からの指摘が一番だと思うんです。だけれど気持ちが優しいのか、傷つくことを恐れて、指摘はなかなか難しい。加田はそれができる。私が言いたいことは全部いってくれますし、頼もしいですよ。今までの主将は悪いわけではありませんが、どこか物足りなさがあった。加田は本当にいいです」

 数多くの学校の主将を接してきたが、加田はやんちゃな気質が見えて、衝突も恐れない強いところも持っている。嫌われ役を率先してできる加田の存在が帝京を変えたのだった。

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最終更新:4/4(土) 12:51
高校野球ドットコム

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