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自動でウイーン… なぜ電動ミラー普及した? ドアミラーの進化が止まらないワケ

4/4(土) 14:10配信

くるまのニュース

電動格納ミラーはいつ登場したのか

 今では当たり前のように装備されている電動式のドアミラー(以下、電動ミラー)。このように一般的な存在になったのは、いつ頃なのでしょうか。

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 現在、安価な商用車を除けば、ほとんどのクルマのドアミラーは電動化され、全体の96%が電動ミラーを装備しているといわれています。

 電動ミラーがはじめて国産車に採用されたのは、1984年に発売された日産の5代目「ローレル」だといわれています。当時のローレルは、ミラーがフロントガラスよりも前に位置する「フェンダーミラー」であり、現在主流の「ドアミラー」よりも死角が少ないと考えられていました。

 しかし、フェンダーミラーを調整・格納するには一度車外へ出る必要があり、利便性に劣っていました。当時の光景を知る人によれば、駐車場で「ミラー合わせをしましょうか?」と声をかけ合うこともあったといいます。

 こうした手間を解消するために、電動ミラーが採用されていきました。ミラーの電動化について、精密部品製造メーカーの担当者は、次のように話します。

「1980年代にミラーが電動化できたのは、それを動かす電動モーターやアクチュエータの小型・高性能化が背景にあったのではないでしょうか。実際にミラーを手に持ってみると分かりますが、単体でも結構な重さがあります。あれだけの重さの部品を動かすには、電動モーターにも相応のトルクが必要になります」

 電動格納ミラーの開発背景には、こうした利便性のほかにも、「フェンダーミラー」と「ドアミラー」を巡る自動車市場のグローバル化が関係していました。

 日本では、かつて道路運送車両法の規定により、「ボンネットの付いたクルマは、フェンダーミラーしか装着できない」と定められていました。つまり、ドアミラーのクルマは法律違反という扱いだったのです。

 当時の日本では「ドアミラーはフェンダーミラーに比べて死角が多い」と考えられていたため、法令によってドアミラーに規制がかけられていましたが、日本以外の国ではすでにドアミラーが主流になっていました。

 そのため、ドアミラーを認めない法令を持つ日本に対して、国外の自動車業界から規制撤廃が求められ、ドアミラーを1983年より解禁し、日本でもドアミラーのクルマが普及するようになっていきました。

 例えば、1983年から1987年に販売されていたトヨタの7代目「クラウン」や、1983年から1999年に販売されていた日産の6代目「セドリック」も、フェンダーミラーとドアミラーが混在しています。

 しかし、ドアミラーへ移行してきたことにより車幅が広がったため、日本の狭い道路では、車同士のすれ違いの際に邪魔になったほか、停車中に歩行者がドアミラーにぶつかったりすることがあったといわれています。

 電動ミラーは、こうした「フェンダーミラー」から「ドアミラー」への移行や、それに伴う「歩行者への配慮」といった理由があったようです。

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最終更新:4/6(月) 12:53
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