「あるある探検隊」のリズムネタで一世風靡したお笑いコンビ・レギュラーの松本くんと西川くんは、いま介護施設をまわっています。テレビや劇場の一般客相手と違って、施設の利用者さんたちを笑顔にするのは、やっぱり難しい! そんな2人が見つけた、今日の介護現場の“あるある”は――。
長崎県の介護関連イベントの直前、レギュラーの2人は楽屋で険悪なムードになっていた。この日の出番は、「介護フェアの講演会」。チラシには「定員150人」「ファミリー層」と書いてある。
「今日どうする?」
楽屋に着くなり、当日のステージの流れの相談を始めた松本くん。
「いつもどおりでいいんちゃう?」
「え、ちゃんと客層見て言ってる? 何人くらいいた?」
「150人くらいとちゃう? いつもどおりやろうや」
ふだんのお笑いの舞台と違って、施設での介護レクリエーションや介護関連の講演会では、事前に観客の人数や様子などを西川くんがチェックしたあと、じっくりと2人で構成や出し物の段取りを決めて本番に挑むのが、いつものやり方だ。
この日、西川くんはちゃんと楽屋入り前に客席を見て、予定よりも高齢者が多いことに気がついた。となると、ちょっと流れが予想しづらいから、介護施設でやる「いつものメニュー」を多めに織り交ぜながら、その場その場で対応していくのがいいだろうーー。
そんな提案をしたつもりの西川くんだったが、あくまでも普通の「講演会」だと認識している松本くんの気持ちはおさまらない。
「いやいや、いつもどおりってなんやねん。そんな打ち合わせじゃ無理や」
「だから“いつもどおり”でわかるやろ」
西川くんの言う“いつもどおり”の意図がよくわからないまま、不満を募らせる松本くん。かくして、“臨機応変に決めればいい”派の西川くんvs.“きっちり詰めてやろう”派の松本くんのバトルの火ぶたが切られた。
「あと3分で出番です~」
ふと我に返ると、同行した社員やイベントスタッフの姿もなく、楽屋には2人きり。堂々巡りの口論は1時間近く続いていた。
ふたを開ければ、時間切れで“出たとこ勝負”でいこうと折り合った2人は、いつものお笑い営業に近いスタイルで、いままでにない盛り上がり!
激しくやりあったことをすっかり忘れ、お互い上機嫌で帰途についたのだった。
最終更新:4/5(日) 20:01
なかまぁる






























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