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なぜ喜友名諒、清水希容は圧倒的に強いのか? 元世界女王に訊く、金メダルへの道筋と課題

4/5(日) 12:09配信

REAL SPORTS

東京五輪の新種目となった空手。形と組手の個人戦(男女)計8種目が追加種目として採用された。なかでも喜友名諒と清水希容が選出された形は金メダル獲得が大いに期待されている。喜友名や清水は美しく奥深い日本のKARATEの魅力と力強さを世界に示し、頂点に立つことができるのか。現在ナショナルチームのコーチを務める宇佐美里香がその魅力と課題を語る。

(文=布施鋼治、撮影=九島亮、写真=Getty Images)

最も金メダルを取る可能性が高い日本代表

2016年8月4日(日本時間)は世界中の空手家の夢がかなった1日となった。それはそうだろう。スケートボード、サーフィン、スポーツクライミングとともに、東京五輪で初めて採用されることが決定したのだから。

空手の諸流派の大同団結によって1964年に全日本空手道連盟が発足して以来、空手がオリンピック種目になることは選手や関係者の悲願だった。2012年に世界空手道選手権大会で歴史に残る演武を披露して初優勝。現在はナショナルチームのコーチとともに2020KARATEアンバサダーを務める宇佐美里香も第一報を聞くや胸がいっぱいになったという。ただ、そこには、立場ゆえの苦悩も見え隠れしていた。

「私は引退してからすぐアンバサダーをさせてもらいました。その矢先にも空手は五輪種目の選考に立候補したけど、落選してしまった(2013年)。何十年も前から空手が五輪種目に採用されるように活動されていた方々がいることは知っていたので、アンバサダーとして少なからず責任を感じていました」

空手のオリンピック採用を伝えたWKF(世界空手連盟)はイメージ画像として、空手界の“生きる伝説“ラファエル・アガイエフとともに、清水希容(ミキハウス)が形を演じている時の写真を使用している。当時清水は世界選手権を連覇中だったので、すでに空手界の顔と見なされていた。

新型コロナウイルスの影響で東京五輪の開催日時は1年程度延期という流れで進んでいるが、仮に来年(2021年)に開催されるにせよ空手が採用されることに変わりはない。

すでに男女とも日本代表は決まっている。まずは組手。男子は67kg級の佐合尚人(高栄警備保障)、75kg級の西村拳(チャンプ)、75kg超級の荒賀龍太郎(荒賀道場)。女子は55kg級の宮原美穂(帝京大学職員)、61kg級の染谷真有美(茨城県職員)、女子61キロ超級の植草歩(JAL)の6名。

一方、形のほうは喜友名諒(劉衛流龍鳳会[りゅうえいりゅうりゅうほうかい])と清水が選出されている。過去喜友名は2年に1度開催の世界選手権で2014年から3回連続優勝を果たし、全日本選手権では2012年から8連覇を達成している。その実績から東京五輪では“最も金メダルを取る可能性が高い日本代表“と期待されている。

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最終更新:4/5(日) 12:34
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