サカナクションの山口一郎が、TOKYO FMのレギュラー番組に出演。4月から聴き始めたリスナーに向けて番組の内容を紹介し、リスナーから届いた質問に答えました。
(TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK! サカナLOCKS!」4月3日(金)放送分)
今回は、サカナLOCKS! の新学期説明会をお送りします。“音を学ぶ”と書いて、音学の授業をお届けするこのサカナLOCKS! が、一体どんな授業を行っているかというと……音楽で得られる体験について、音楽に関わる仕事について、音楽を取り巻く環境についてなど、非常に真面目に音楽に関するいろいろなことを考える授業になっています。生徒(リスナー)の皆さんに宿題を出して、常に音楽について考えてもらいたいと思っているのがこの授業。今日は新学期ということで、どんな宿題を出さなくてはいけないのかをご紹介しマッスル!
『音楽業界 多分、これ!』
「将来音楽業界で働きたい。でも、音楽業界にどんな職業があるのか分からない」そんな生徒の相談に乗っていく授業です。音楽業界で仕事をしてみたいと思っている生徒からの相談やメッセージ、お待ちしています。どんどん提出してください。
『一問一郎』
音楽にまつわること、音楽以外のこと、なんでも質問してOKですよ。タブーなしで答えていきたいと思います。
『わかったフリのアーティスト用語』
こちらは、サカナLOCKS! の開講当初から生徒に出しているけども、なかなかこない宿題です(笑)。分かっているようで分かっていない……知ったかぶりをして分かったふりをしている……そんな専門用語を解説していく授業です。音楽業界には、なんだそれ? っていう言葉がいろいろ出てくるでしょ。例えばこんな質問が届いています。
【“インディーズ”と“メジャー”という、この2つの対になる言葉をよく聞くのですが、インディーズというのは下積み時代みたいなものでしょうか? また、インディーズとメジャーとでは何がどのように異なるのでしょうか?(17歳男性)】
僕らの時代は、“メジャーデビュー”っていうと、本当に遥か遠くの話だったんですよ。で、アマチュアとインディーズの境目もあるんですよ、実は。アマチュアは誰でもすぐになれる。インディーズっていうのは、ちょっとまた違うんだよね。
まず、メジャーとインディーズの違いの話をすると、リリースしているレコード会社の違いなんですよ。例えば、「ライブハウスの店長がレーベルを始めたから、そこでリリースすることになった」って言うと、これは『インディーズ』なのよ。例えば僕みたく、「ビクターエンターテイメントに唾つけられて、リリースすることになりました」ってなったら、これは『メジャー』デビューになる。
つまり、メジャーっていうのは、“メジャーレーベル”のことをいうのよ。メジャーレーベルっていうのは、日本レコード協会っていうのがあるんだけど、そこに正会員として登録されているレコード会社のことをいうの。例えば日本なら……ビクター、ソニー、ユニバーサル、ワーナー、ポニーキャニオン、avex……みんな、聞いたことあるな? こういうメジャーレーベルからリリースしている人は、メジャー。インディーズだと、例えば、Ken YokoyamaさんがやっているPIZZA OF DEATH RECORDSとか……あれはインディーズになるのよ。
インディーズレーベルを持っている事務所もあるのよな。UK.PROJECTってあるよな? the telephonesとか……[Alexandros]先生もUK.PROJECTですよ。なんだけど、UK.PROJECTからリリースしているとインディーズなのよ。だから[Alexandros]先生は、UK.PROJECTというマネジメント事務所に所属していて、ユニバーサルからリリースしているからメジャーなの。これややこしいよね。
正直、メジャーもインディーズも今の時代はそんなに大差ない。流通だったり、プロモーションの規模、テレビへのコネクション……そういったところでメジャーレーベルが強いっていうのはあるけど、インディーズのメリットもたくさんあるんですよ。いまは、肌感的にはメジャーもインディーズも関係ないかな、と思う。(レコード会社に所属せず)Spotify(で配信する)だけで活動している人もいるわけだし。CDが売れなくなってきたこの時代、メジャーレーベル側としても、自分たちと契約するメリットっていうものをミュージシャンに提示していかなきゃいけないし、CDを売ること以外にもビジネスを見つけていかなきゃいけない。インディーズレーベル的にも、CDが売れないからライブでなんとかしていかなきゃいけない、っていうマネジメントの意向もありつつ、どう盤(CD)で獲得していくっていう。だから、いまはマネジメントがレーベル機能を持つっていうことが多くなってきましたよね。そういうふうに移行していくんじゃないかな、って気はするな。だからあんまり気にしなくていい気もする。
僕らの世代はメジャーでリリースするっていうことはひとつ大きな目標としてありましたけど……僕が思っているのは、メジャーっていうのはシーンに影響を与える切符を持てるのかな、って思うんですよ。広く届けられるから。自分の音楽や自分の活動がシーンに影響を与えたいって思うんだったらメジャーに行くべきだし、俺の好きな音楽を好きな人に届けていって、それが大きくなっていってほしいならインディーズでやってもいいかもしれない。
ちなみに契約内容とかも……CD一枚の売り上げに関しても、インディーズとメジャーではまったく違う。MONGOL800って知っているか? あの人たちは、インディーズで200万枚以上売っているんですよ。インディーズバンドの曲がメジャーの広告に使われて、バカ売れしたと。いまはもうこういうことはないと思うんだけど、新しいモンパチ現象がこの時代に生まれる可能性はあるな、という夢はあるね。
他にもね、ミュージシャンの名前だけで行う『ミュージシャンしりとり』だったり、自分が社会的にマイノリティであることに悩む生徒の相談に乗る『マイノリティ相談室』だったり。生徒が好きなミュージシャンになりきって電話で出演して、僕のインタビューを受けて好きなミュージシャンの宣伝ができる『ミュージシャンなりきりインタビュー』とか。全然最近紹介していませんけど、サカナクションが好きだという10歳以下の生徒を募集する『集まれ!サカナキッズ』とか、生徒の皆さんには宿題が常に出ているんですよ。……でも、あまり送られてこないの。いっぱい宿題を提出してくださいね(笑)。
最終更新:4/5(日) 19:50
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