ここから本文です

「教員は生徒のために自腹を切るのが当たり前」では“平等な公教育”が実現できない? 現役中学教員インタビュー

4/6(月) 20:00配信

ねとらぼ

 公立中学の現役教員に「日々働くなかで感じる学校の課題」を語ってもらう連載企画。今回は「教員が身銭を切ることの“公教育上の問題点”」などについて、Aさん(仮名)にインタビュー。学校行事や部活では教員の持ち出し(自腹を切ること)が常態化している一方、「教育の質に差が出てしまうため、平等性が保てない」という問題もあるといいます。

【画像で見る】残業100時間超え、闇部活、コピー代にも困窮……現役中学教員に聞く「ブラック職場としての学校」

教員の自腹に頼る学校運営では、“平等な公教育”が実現できない?

―― 以前のインタビューの話になるけど、「『学校はタダ』だと思う保護者、その裏側で自腹を切る先生」という記事にはさまざまな反応があったね

 学校行事などにかかる費用を教員が自腹で賄っている実態について、例えば「行事に合唱コンクールが組み込まれているけど、学校の機材は壊れていて使えない → 教員がキーボードやCDプレイヤーを自費で購入している場合がある」という話をしたね。

 ネット上だと「うちの担任はそんなこと一言も言わなかった」という声もあったなあ……。いや、俺だって自分の生徒には「また、自腹切るハメになったよー」なんて言わないけども(笑)。

―― 生徒や保護者には見えにくいところかもしれないね

 この自腹の問題については、もう1つ言いたいことがある。

 公教育と聞くと「制度的に保証されていて、全員一律で同じものが与えられる」という感じがするけど、教員の自腹を認めてしまうと、それが崩れてしまうんだよね。

―― どうして?

 自腹というのは自分のお金を使うものだから、切るも切らないも教員の自由。「生徒のためならいくらでも」という先生もいれば、渋る先生もいる。

 例えば、卒業のときに生徒全員に記念品をプレゼントする人もいれば、そういうことをしない人もいるんだよね。

―― “財源”が教員のお金である以上、やるかやらないかが各教員の気持ち次第になってしまうわけだ

 さらに言うと、経済的な事情も人それぞれ。仮にもらっている給与が同じでも、仕事のために使えるお金は同じとは限らない。

―― 『こち亀』の中川圭一みたいに、公務員として働いているけど、実は大金持ちで……とか?

 それは漫画の世界だけどね(笑)。リアルなところでいうと「独身、実家暮らしで家賃や生活費があまりかからない」とか。給与のほぼ全額を生徒のために使っても構わない、という人すらいるよ。

―― 熱心な先生だねえ

 でも、例えば、友達とレストランに行ったとする。同じものを注文したのに「作ったシェフが違うから」と友達の方が豪華な料理が出てきたら、理不尽じゃない? 学校ではそういうことがちょくちょく起こってるんだよね。

1/2ページ

最終更新:4/6(月) 20:00
ねとらぼ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事