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明石商に勝つためでなく全国の壁を破るため。秋の兵庫県王者・報徳学園が見せる強豪の矜持

4/6(月) 15:00配信

高校野球ドットコム

 2018年の第100回全国高等学校野球選手権大会で、ベスト8進出を果たした報徳学園。
 昨秋は兵庫県大会を制して、ベスト4に進出した2017年以来の選抜甲子園を目指したが、近畿地区大会では初戦で天理に1対7で完敗。自信と課題を残す秋となった。

【動画】サッカー部と共用のグランドでの報徳学園の練習の様子

 チームは勝ち上がっていく中で、どんな成長を遂げ、また春以降に向けてどんな課題を残したのか。就任3年目迎えた大角健二監督、そして主将の三宅雄雅の言葉から紐解いていく。

期待通りの力を発揮したエースと頭角を現した主将

 「良く振れる選手は多かったのですが、上手さのある選手はいなかったですね。しっかりと固定されたメンバーではなく、探り探りでどれが一番ハマるかと、地区大会、県大会とオーダーも変わっていきました」

 昨年の秋季兵庫県大会で、6年ぶりの優勝を飾った報徳学園。決勝ではドラフト候補の中森俊介、来田涼斗を擁す明石商を下し、県最多の13度目の優勝となったが、大会当初は打線の対応力に課題があったことを明かす。

 「振ろうという姿勢はあるのですが、対応力という面では実戦不足かなと感じていました。持っている力を見れば面白い勝負ができると思っていましたが、レギュラーの半分くらいは1年生です。大舞台や、相手が強豪校だったときの不安もありましたね」

 その中で、まず大きな存在感を見せたのはエースの坂口翔颯(新3年)だった。140キロを超える速球とキレのある変化球を武器とする坂口は下級生時から公式戦のマウンドも経験しており、新チーム結成当初から柱となる存在だった。

 秋季大会でも地区大会から安定した投球を見せていたが、大角監督が「一つの山」として挙げたのが3回戦の育英戦だ。報徳学園は1対0と接戦をモノにし、中でも坂口は圧巻の投球を見せた。

 「育英を相手に1年生がどれだけ力を発揮してくれるかなと思っていましたが、坂口が3安打完封と非常に良いピッチングを見せてくれました。
 坂口はどちらかといえば技巧派ですが、パワーピッチャーにもなれる素質があります。コントロールが良く、球種も多いので右バッターでも左バッターでも関係なく投げることが出来ます」

 またエースの奮闘に感化されるように、打線でもキーマンとなる選手が現れた。主将の三宅雄雅(新3年)だ。

 当初は下位打線を打っていた三宅だが、大会を勝ち進む中で打撃が開花。大角監督は三宅の成長について、「しっかりとフルスイングする中で確実性も上がった」と話し、打順は1番に固定された。

 三宅は、成長の裏に打撃フォームの改革があったことを明かす。
 「磯野(剛徳)コーチにツイスト打法を指導していただき、それが自分にハマりました。元々体が開く癖があったのですが、それが無くなり確実性が出てきました」

 エースが力を見せ、そして主将が打撃でもチームを牽引し始めた報徳学園。これが秋の躍進に繋がっていったのだ。

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最終更新:4/6(月) 15:51
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