IATA(国際航空運送協会)の2020年2月の世界旅客輸送実績は、国際線と国内線の合計で、有償旅客の輸送距離を示すRPK(有償旅客キロ)は前年同月比14.1%減で、2001年に米国で発生した同時多発テロ以降最悪の減少幅となった。座席供給量を示すASK(有効座席キロ)は8.7%減、ロードファクター(座席利用率、L/F)は4.8ポイント低下の75.9%で、中国から拡散した新型コロナウイルスが大きく影響した。
◆国際線
国際線は、全体のRPKが10.1%、ASKが5.0%それぞれ減少。L/Fは4.2ポイント低下し75.3%だった。地域別で見ると、アジア太平洋地域はRPKが30.4%、ASKが16.9%それぞれ低下。L/Fは13.2ポイント低下の67.9%だった。
L/Fは中東と前年並みだった中南米を除き、前年を下回った。欧州は前年同月比0.4ポイント低下の82.0%、北米が1.0ポイント低下の77.7%、中東が0.2ポイント上昇の72.6%、中南米が前年同月並みの81.3%、アフリカが3.9ポイント低下の65.7%だった。
RPKは欧州と中東の2地域のみ、ASKは欧州と中東、アフリカの3地域のみ増加した。
◆国内線
国内線は、全体のRPKが20.9%、ASKが15.1%それぞれ減少。L/Fは5.6ポイント低下し77.0%だった。
国内線の調査対象は、日本と中国、インド、ロシア、米国、ブラジル、豪州の7カ国。日本はRPKが2.8%減少し、ASKが3.9%増加した。L/Fは4.7ポイント低下の67.1%だった。
L/Fは米国のみ前年を上回り、残りの6カ国は前年を割り込んだ。新型コロナの発生源となった中国は39.3ポイント低下の48.5%で、前年を大きく下回った。そのほはかインドが1.2ポイント低下の88.1%、ロシアが1.0ポイント低下の75.7%、米国が1.3ポイント上昇の82.9%、ブラジルが0.4ポイント低下の82.0%、豪州が2.2ポイント低下の75.6%だった。
RPKは日本のほか中国と豪州の3カ国で下回り、ASKは中国と豪州を除く5カ国で前年を上回った。中国はRPKが83.6%減、ASKが70.4%減と、前年を大きく割り込んだ。
Yusuke KOHASE
最終更新:4/7(火) 11:00
Aviation Wire

























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