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居酒屋バイトからインフルエンサーに、利益なしでも続ける恩返し 反日デモの時に来日「優しさに救われた」

4/8(水) 7:00配信

withnews

東京駅前の居酒屋でアルバイトをしていた、ごく普通の中国人留学生が、数年後に、フォロワー240万を超える人気インフルエンサーに変貌しました。東京で発信を続ける一方で、今年2月下旬には渋谷駅前でかぶり物をして名前を隠し、マスクを無料で配りました。日本に寄せた彼女の思いを聞きました。(朝日新聞記者、小川尭洋)

【写真】日本の居酒屋バイトから245万フォロワーのインフルエンサーになった元中国人留学生の素顔は

福島の海岸に現れた中国人の女性

「ウイルスで大変な時だからこそ、中国と日本が助け合うことが重要です」

今年の3月11日、福島県富岡町。ある中国人の女性が、スマートフォンで海岸や町並みを撮りながら話しています。

女性が語りかけるのは、ネットの生放送を見ている数百万人の中国人です。

「東日本大震災からの復興が道半ばにある東北、ウイルスに苦しんでいる日本各地に応援をお願いします」

視聴者数はのべ180万人を超え、生放送のコメント欄には「来年は桜を一緒に見られますように」「福島も日本も中国もがんばろう」などと書き込まれました。

アイドル並みの人気インフルエンサー

この女性は、中国の人気インフルエンサーとして活動する、東京在住の甜甜 ( てんてん ) さん(30)=本名・ 曽穎 ( そう いん ) 。



東京や上海でネット広告の会社を経営。中国版ツイッター「ウェイボー」で245万フォロワーという、人気の高さを生かし、中国のネット生放送で日本の商品を販売しています。



東日本大震災の前年に留学生として福建省から来日。震災当日は、休暇中で中国に一時帰国していましたが、テレビの映像を見た時の衝撃はいまだに忘れられません。以降、宮城県女川町に行ってネット番組を制作したり、生放送で大震災のことを話したりしてきました。



今回の生放送でも、中国人の視点から、福島の被災者の声や特産品を紹介しました。ただ、いつもの放送とは違い、スポンサーはおらず、会社としての利益はありません。



「私の主な仕事は、商品をPRすることです。でも、被災地の現状や日本でのウイルスの状況を発信することも、同じくらい大事だと思っています。ネット上で日中の人々をつなぐことが私の夢ですから」

そう話す甜甜さんの原点は、東京留学中の体験にあります。

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最終更新:4/8(水) 7:00
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