新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、県教育委員会が県立学校の再開方針を変更し、市町村教委にも同様の変更を依頼したことを受け、県内18市町村が始業日や入学式の日程を急きょ、変更したことが6日、山形新聞の取材で分かった。再開を目前にしての変更。現場担当者には「日々変化する状況に柔軟に対応するしかない。感染を広げないことが第一」と冷静な受け止めが多い一方、子どもたち一人一人の行動を把握し、選別することに抵抗を感じるとの意見も聞かれた。
県内35市町村教委の対応は表の通り。東根市と尾花沢市、大石田町は小中学校の入学式や始業式を予定通り行うものの、感染拡大を受けて9~22日に臨時休校することを決めた。東根市の担当者は「臨時校長会を開き、情報を共有した。子どもたちの安全のためにしっかり対応したい」と話した。
山形市は15日まで臨時休校。酒田市は始業日を20日まで延期した。同市の村上幸太郎教育長は「教職員の中にも2週間以内に首都圏などに出向いた人がいた」と、県教委の方針変更のほかにも日程を変更せざるを得ない事情があったと説明した。
年度初めの慌ただしい中での急きょの方針変更。学校再開には約50項目のチェックリストを点検し、クリアすることも求められ、教育委員会の担当者からは苦しい胸の内を語る声も上がった。「短い時間で児童生徒1人ずつ、学校1校ずつを確認、選別する対応を迫られることには抵抗感があった」と語った担当者は「それならば全員を休みにした方がいいとの考えや、市民から不安の声が多数あったことなども踏まえ、学校再開を一斉延期すべきとの判断に至った」と苦渋の決断に至った背景を明かした。
県内でも連日、感染者数が積み上がり、刻々と変化する状況に即応を求められる教育現場。「子どもたちを守るためにしっかり対策したい」と話した担当者からも「できるならもう少し早めに通達してほしかった」という本音が漏れた。
最終更新:4/8(水) 14:26
山形新聞














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