主要株価指数が前営業日比7%以上の大幅上昇となった6日の米国株式市場で注目されるのが、景気敏感株の強さだ。米モーニングスターが算出する景気感応度別指数の日次リターンを見ると、6日は「景気敏感」が7.67%と、「ディフェンシブ」の5.36%を上回った。
コロナ危機を受けた値動きの傾向を確認するため、年初来の「景気敏感」と「ディフェンシブ」の日次リターンの平均(20営業日移動平均)を算出したところ、6日時点で「景気敏感」が0.09%と32営業日ぶりにプラス圏に浮上し、同じく32営業日ぶりに「ディフェンシブ」を上回っており、足元で優位性が見られるようになってきた。
「ディフェンシブ」には生活必需品、ヘルスケア、公益関連株が含まれる一方、「景気敏感」にはエネルギー、資本財、テクノロジー、通信関連株が含まれる。コロナ危機を受けて3月中旬にかけての急激な株安局面では「ディフェンシブ」のアウトパフォームが顕著だったが、その後株価が反発する局面では「景気敏感」の追い上げが目立っている。
6日には、『NVIDIA』などの米国の半導体銘柄に投資する「iShares PHLX Semiconductor ETF」(ティッカー:SOXX)が10.20%上昇と、全ETFの中でリターン上位になった。「産業の米(コメ)」とも言われ幅広い産業で利用される半導体の関連銘柄が大きく上昇したことも、景気敏感への注目度を表している。
その他、消費のタイプによっても株価動向に差が出ており、6日には「バンガード・米国一般消費財・サービス・セクターETF」(VCR)が8.48%上昇と、「バンガード・米国生活必需品セクターETF」(VDC)の3.86%上昇に比べ、倍以上のリターンを達成した。これまで感染拡大で買われやすかったのは有事でも必要な生活必需品の関連株であったが、足元ではそれ以外のいわば「不要不急」の消費に関する銘柄も持ち直してきた。VCRの組入上位銘柄である『マクドナルド』は6日に10.42%上昇と大幅高となった。
もっとも、モーニングスターの景気感応度別の指数では、依然として「景気循環」のパフォーマンスが「ディフェンシブ」に劣後する傾向が続いており、景気の先行きに対する警戒感は根強い。足元では「景気敏感」にポジティブな動きが見られたが、引き続き米国の感染状況や経済指標をにらみながらの神経質な展開が予想される。
坂本浩明
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最終更新:4/8(水) 20:11
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