HTB北海道テレビ
新型コロナウイルスの感染を確認する「PCR検査」。検査を受けたくてもなかなか受けられないという声があがっています。その背景に医療現場が抱える問題がありました。
函館市の30代男性は「仕事も休んでいる状態で今後の生活のことを考えると恐怖もあり、精神的にも肉体的にもつらい」と語ります。2月末から1カ月近く熱と咳の症状が続きましたが、PCR検査を受けることができませんでした。その間、男性は函館市内の病院を5回受診し、市の保健所にも電話で2回相談しました。「同居している家族も咳や熱が出ていて(保健所に)伝えているが、コロナ以外の症状も考えられると思うので、まずはコロナではない検査を色々な所でやってくださいと言われた」と振り返ります。男性は抗生物質で熱や咳の症状が収まっているものの、原因はわからないままだといいます。
PCR検査は、先月から医療保険が適用され、全国で1日9000件程度検査できるとされています。しかし実際に検査した数は、最も多い日でおよそ3800件に留まっています。保健所が危惧しているのが医療崩壊です。新型コロナウイルスの治療の最前線に立つ市立函館病院の森下清文院長は「最大で受け入れた時は4人。6床以上は難しいだろうと思った」、「4人の患者に対して40数人の職員を割かなければならない。多くの患者が押し寄せた時にもともとある医療を守りながら、感染症治療も対応するというのは非常に難しい」と話します。さらにPCR検査は万全なものではないと指摘します。森下院長によりますとPCR検査は、病気を持っている人を正確に当てる確率は、50パーセント前後にすぎず、ウイルスの数もインフルエンザの1000分の1から100分の1と少なく、早期の段階では見つけにくいと話します。森下院長は「肺炎の症状が出てくる段階で検査をすると、かなりの確率で分かるので、リスクの高い人だけやっていくという今のやり方が私は正しいと思う」と話します。
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最終更新:4/7(火) 20:04
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