【お金の学校】米国株編 #16
NYダウは先月23日に1万8200ドルの安値を付けて以降、回復傾向に見えるが、新型コロナウイルスの感染に歯止めはかかっておらず楽観はできない。投資をするなら、長期視点で銘柄を選びたい。米クラリベイト・アナリティクス社は「Derwent Top100グローバル・イノベーター2020」を公表した。これは世界から革新的な発明をした企業100社を選出するもので今回が9回目となる。選ばれた企業は、競争力のある技術を持っていることを意味するから、銘柄選びの参考になりそうだ。国別で見ると米国が最も多く39%を占め、業種ではハードウエア・電子部品製造の38%がトップ。次いで製造・医療機器製造の16%となっている。
特に9回連続で選出された企業は、先進的な技術開発を継続していることになり、安定成長が期待できそうだ。米企業では、スリーエム、アップル、ボーイング、インテルなどの大企業が名を連ねている。今回のコロナショックで、これら優良企業の株価も下がっているから、この機会に投資して、安定的な利益を目指すのもいい。
一方で今回、初めて選出された企業は今後の成長に注目の価値がある。米国では2社が仲間入りしている。その1社がイマージョンだ。同社はスマホを操作する際の触覚技術に強みを持つ。画面をタップしたときにブルブルと震える技術などを開発している。すでに世界30億台以上の機器に同社の技術が使われているという。16年にはアイフォーンとアップルウォッチが同社の特許技術を侵害しているとしてアップルを提訴、18年には和解してライセンス契約を獲得している。19年12月期の決算では営業利益がマイナスになっており、すぐに投資するのはリスクが高いが、今後の動向をチェックしておきたい。
もう1社はマイクロチップ・テクノロジー。同社は電子機器をコントロールするマイクロコントローラーを強みとしており、5Gや自動運転の分野などでの需要拡大が期待されている。売上高は17年3月期以降、急拡大している。株価は18年末から右肩上がりを続けていたが、新型コロナウイルスの感染が広がった2月下旬以降下落している。狙い目かも。
(経済ジャーナリスト・向山勇)
最終更新:4/7(火) 9:26
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