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2020年本屋大賞に凪良ゆうさん「流浪の月」

4/7(火) 14:50配信

産経新聞

 全国の書店員が最も売りたい本を選ぶ「2020年本屋大賞」が凪良(なぎら)ゆうさん(47)の小説「流浪(るろう)の月」(東京創元社)に決まり、7日発表された。

 受賞作は、誘拐事件の被害者とされた小学生の少女と加害者として断罪された男子大学生の「その後」を描く。互いに深い傷を抱えたまま大人となり、15年の時を経て再会した2人の姿を通して、世間からは理解されない痛切な真実を浮かび上がらせる。東京創元社によると、昨年8月の刊行で、累計部数は36万部。

 凪良さんは昭和48年、滋賀県生まれ。現在は京都市在住。平成18年に中編小説「恋するエゴイスト」が雑誌に掲載され、翌年出版された「花嫁はマリッジブルー」で本格的に作家デビュー。男性同士の恋愛を題材にしたボーイズラブ(BL)小説界で十数年にわたり活躍してきた。今回、一般文芸作品で初の単行本となった「流浪の月」で賞を射止めた。

 凪良さんは産経新聞の取材に「果てしなく自由に、書きたいものを書かせていただいた作品。本屋大賞はとんでもなく大きな賞で、ノミネートされただけでも奇跡だと思っていた。本当にありがたいことですけれど、全く実感がないです」などと話した。

 2位以下は小川糸さんの「ライオンのおやつ」(ポプラ社)、3位は砥上裕將(とがみ・ひろまさ)さん「線は、僕を描く」(講談社)だった。

 一方、翻訳小説部門は韓国の作家、ソン・ウォンピョンさんの「アーモンド」(矢島暁子さん訳、祥伝社)に決まった。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、今年の発表会は受賞者や報道関係者も出席しない無観客で実施。発表会の様子を撮影した動画が7日午後に大賞の公式サイトで配信された。

最終更新:4/7(火) 15:45
産経新聞

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