札幌市南区の学校で、国内でも観察例が少ない「クロオオアブラコウモリ」が繁殖していることが、札幌市在住の動物写真家中島宏章さん(44)らの調査で分かった。このコウモリの繁殖地が確認されたのは日本で初めて。
子ヒツジすくすく 恵庭のえこりん村で出産ピーク
クロオオアブラコウモリは、翼を広げると25センチほどの中型のコウモリ。東アジアやロシア極東部に生息し、道内では、札幌や小樽、留萌管内増毛町で確認されている。日本での報告例は道内11個体を含む15個体のみで、環境省のレッドリストでは「情報不足」と記されている。
中島さんはコウモリ写真の第一人者。2017年から年間を通して、この学校の校舎にすみついたコウモリを観察していた。関係者が巣立ち前の小さなコウモリの死骸を発見したため、道東コウモリ研究所(オホーツク管内大空町)の近藤憲久さん(67)が詳しく調べたところ、歯などの特徴から、クロオオアブラコウモリの幼体だと分かった。
近藤さんは幼体が複数発見された状況から、この学校を「繁殖出産ねぐら」と判断した。小樽市でのクロオオアブラコウモリの捕獲調査の結果と合わせて、3月刊行の小樽市総合博物館紀要に発表した。
最終更新:4/7(火) 13:17
北海道新聞





















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