シンガーソングライターの藤川千愛が8日、2ndアルバム『愛はヘッドフォンから』をリリース。今作は前作アルバム『ライカ』以来約11カ月ぶりとなるフルアルバム。初回限定盤のDVDには昨年11月16日に新木場STUDIO COASTでおこなわれたソロデビュー1周年記念ライブの模様も収められている。ソロデビューから1年を経た現在の心境について話しを聞くと、あらゆる種類の、音楽に対する追求心が深くみられた。藤川の現在の心境や音楽のバックボーンと本作について語ってもらった。【取材=平吉賢治】
――昨年11月のソロデビュー1周年記念ライブの感触はいかがでしたか。
もう興奮し過ぎてて覚えてないんです(笑)。1周年って節目だとはあまり思ってなく、その数字はあまり気にしていなくて。今はもっともっといい音楽、歌を届けたいと、ただそれだけなんです。10年目とかだったらもっとあると思うんですけど。
――お客さんの様子はどんな感じでしたか。
アットホームな感じで、一体感も増してきたと思いました。普段より女性のお客さんが多かったんです。
――『愛はヘッドフォンから』をアルバムタイトルにしたのはどういった経緯でしょう。
『愛はヘッドフォンから』というタイトルは本作13曲目の曲名でもあるんですけど、人それぞれ救われる存在というのがあると思うんです。それがスポーツだったり美味しいものだったり…私は生きてきて、つらい時も立ち直れない時も音楽を聴くことと歌うこと、音楽に身を委ねることで救われてきたという想いが強いんです。「愛はヘッドフォンから」という曲は、私なりの音楽への感謝の気持ちを歌っているので、音楽への感謝を伝えたかったのでアルバムタイトルにしました。
――ちなみに最近はどんな音楽を聴きますか。
ビリー・アイリッシュやRADWIMPSさんとかです。今は家にいることが多いので、その時間は自分で勉強することを探さなきゃなって思っていてライブDVDを観て勉強しています。最近観たのがRADWIMPSさんのライブDVDです。パフォーマンス面や盛り上げとか凄く勉強になります。曲間の繋ぎかたも「こういうやりかたもあるのか」という感じで勉強になります。ビリー・アイリッシュの映像を観ていても、お客さんが凄い歌うなって驚くんです。
――勉強という視点でもほかのアーティストを観ているのですね。さて、『ライカ』から約1年という間が空いていますが制作にあたってコンセプトはあったのでしょうか。
繰り返し聴かれるアルバムになってほしいなって思っているんです。最近はスマートフォンで手軽に音楽が聴けるようになって、目当ての曲を聴くまでのワクワク感を感じることが少なくなってるんじゃないかなと思っていて。聴き流される音楽もたくさんあると思うので、だからこそ繰り返し聴かれて世代を超えて聴かれるようなアルバムになってほしいなと願っています。
――今作は色んなテイストの楽曲が収録されているので世代を超えて楽しめると思います。1曲目「東京」は、最初どんな印象の楽曲と感じましたか。
「このアルバムの中で1曲だけ選んで」と言われたらこの「東京」というくらい、自分のなかでしっくりくるし凄く好きな曲です。でも、悩んだ曲でもあって。R&Bをやりたいという気持ちが凄く強くて、グルーヴ感をどうしたらいいんだろうと。聴いている人も自分も気持ち良いグルーヴ感を生み出したいなと思っています。レコーディングには2日間かかったんです。
――曲に歌詞を乗せる、という制作の流れ?
歌詞からです。
――歌詞はどのようにして生まれるのでしょうか。
私は感情の起伏が凄く激しくて…怒りとか悲しいとか悔しいとか、そういう気持ちを歌詞にすることが多いです。そういう時に感じたことをメモして、そこから物語を作ったりとかします。
――歌詞面でのポイントはありますか。
これは何をやっても上手くいかなくて前に進めないもどかしさを歌っているんです。本音を隠して生きることは虚しいなっていう。学生の頃に、進路相談で「歌手になりたい」ということを先生に言ったら「なれないよ。諦めろ」と言われたんです。
――ちょっと極端な先生ですね…。
その時に悲しいなと思って。でも今考えたら、学校の先生に「歌手になりたい」って相談しても、歌手になる成功の道を想像すらできないかもしれないし、アドバイスもできないと思うんです。だから、例えばプロ野球選手になりたかったら野球選手に聞けばいいし、俳優になりたかったらその道の人に相談するほうがいいなと。親や先生の価値観に押し付けられて言いなりになって自分の本音を隠して進んだ道で「自分、なにやってるんだろう」と悩む時がくると思うので、そういう時の歌です。
――ある種の葛藤について歌った曲でもあるのですね。
ちょうど進学した妹がいるんですけど、妹も本当はやりたいことがあるけど親が喜ぶような道を選んでるんだろうなって姉としてわかるんです。「妹がんばれ!」という曲でもあります(笑)。
最終更新:4/7(火) 11:03
MusicVoice
































読み込み中…