中国放送
感染の拡大が続く中、広島にある飲食店も売り上げ激減するなど、影響は深刻です。そんな逆風をはねのけようと、広島市の繁華街にある老舗の居酒屋が、ある取り組みを始めました。
毎晩、にぎやかだった店内は、一変してしまいました。
「電話が鳴るのはキャンセルの電話。ちょうど歓送迎会の時期になっていたので、ざっくりで約1000件ぐらいのキャンセルになりました。」(居酒屋民宿 大崎睦栄女将)
広島市にある、創業から38年の居酒屋「民宿」です。市場から仕入れた鮮魚が自慢の老舗店です。2月中旬から、客足に大きな影響が出る中、新たな試みを始めました。
「お刺身定食ございます。すぐそこの赤い提灯の民宿でございます。」(従業員)
お昼時、ふだんよりも人通りの減った繁華街で、従業員が手分けをして、チラシを配りながら、道行く人に声をかけていきます。
これまでは、夜だけの営業でしたが、今週から初めてランチ営業を始めたのです。店の前には、行き交う人たちの目にとまるようにと、手作りの大きな看板も設置しました。
「不謹慎かもしれないんですけど、逆に、コロナに負けない!という思いが強くて、567円にさせていたただいてます。」(居酒屋民宿 大崎睦栄女将)
ランチ料金は、コロナのゴロに合わせて、乗り越える意味を込めた567円。「来店客に満足してもらたい」という一心で、利益を度外視した価格に設定しました。
「なんとかがんばれるところまではがんばって悩んでいる店がたくさんあると思いますけど、民宿もがんばっとるんじゃったら、やろうやってなってくれたらいいなと思っています。」(居酒屋民宿 大崎睦栄女将)
メニューは、刺身定食と日替わりの2種類を用意。この日の日替わりは、団体客用に仕入れた「のどぐろ」の煮つけです。
「こんな時だからこそ、早くおいしいものを出せるように、みんな、がんばれと。(ランチは)お得感はあると思います。」(居酒屋民宿 水嶋寛興料理長)
定食のほか、アジのフライなど居酒屋ならではメニューが、お昼限定で200円から注文できます。来店客が安心して食事ができるようにと、座席にも配慮しました。
「カウンター席も1つずつ空けて座っていただく。個室が1階2階あるんですけど、希望があれば、お1人様でも4人がけのテーブルを使ってもらいたいと思っているので。」(居酒屋民宿 大崎睦栄女将)
「場所、どこですか?」(客)
「ご案内します。どうぞ。」(従業員)
午前11時の開店と同時に、早速、お客さんが…。入店する際は、従業員が客に声をかけて、手のアルコール消毒をすすめます。
「ちょっと当分、2、3日通うね。」
「この値段の刺身定食を見たことないし、おいしかったですね。昼からにぎやかにママさんの元気な声を聞いたら、ちょっとは活気づくんじゃないですかね。」(客たち)
「4名様、お願いします。いらっしゃいませ。」(従業員たち)
6日は、初日にも関わらず、予想を上回る64人が訪れました。逆境を乗り越えようと、老舗居酒屋が始めた新鮮食材のランチ…。民宿は、「安全面を第一に状況を見ながら、営業方法を模索したい」と話しています。
「久々にお店に活気が戻ったような感じです。絶対、コロナに負けないです。」(居酒屋民宿 大崎睦栄女将)
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最終更新:4/7(火) 18:44
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