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新型コロナウイルス緊急経済対策~“総額108兆円”の実態を見れば

4/8(水) 17:40配信

ニッポン放送

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月8日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。新型コロナウイルスの感染拡大に対処する経済対策について解説した。

新型コロナウイルス緊急経済対策に最大108兆円

政府は7日、新型コロナウイルスの感染拡大に対処する緊急経済対策と、その財源を示した2020年度補正予算案を閣議決定した。財政支出の総額は39兆5000億円で、そのうち16兆8000億円は補正予算を活用。事業規模はおよそ108兆円で、補正予算額とともに過去最大規模となる。

飯田)4月中旬に国会提出、今月(4月)中に成立を目指すということです。大きい数字が並んでいるけれども、いずれも疑問が残るというか、他から寄せ集めたのではないかと。

高橋)本当はマスコミの取材で報じてくれれば楽なのですが、108兆という事業費で、「GDPで比較すると」などと言うこと自体に驚いてしまいます。

飯田)GDPの2割だなんて。

高橋)GDPは利益に相当するのですが、事業費は売上のような話です。性格が違うでしょう。利益には真水という概念があって、それを見るのですが、どこかの新聞に財政支出39兆円と出ていました。

飯田)そうですね、39兆5000億円が財政支出の総額だと。

高橋)財政支出としてはそうでしょうが、ここには前年度の未執行分も、一緒に数字に入れてしまっています。

飯田)2019年度補正の未執行分を入れているということですね。

真水での財政出動は16兆円~GDPの3%

高橋)今度の補正予算書を見ればわかります。前の未執行分が10兆円くらいだから、財政支出としては29兆くらいでしょうね。でも財政支出の場合は、一般会計と特別会計で別れています。それで見ると、財政投融資が12~13兆と書いてあります。

飯田)そうですね、12.5兆円の財政投融資だそうです。

高橋)これは融資であり、真水ではありません。補助金は真水になりますが、融資は真水になりません。そうすると、29兆円から12兆円を引いて、17兆円ぐらいが真水でしょう。

飯田)今回提出する補正予算は16兆8000億円だから、符合しますね。

高橋)そうでしょう。国債発行で16兆円くらいということです。真水は16兆~17兆くらいしかありません。年度初めに余っているということはないので、他から財源を持って来ることはできません。そうすると、国債発行額がだいたい真水になると覚えておけばいいのです。

飯田)大きく触れ回った割には、化けの皮をはがすとものすごく小さい。財政出動で16兆円ぐらいということは、GDPで考えたら3%くらいですよね。

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最終更新:4/8(水) 17:40
ニッポン放送

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