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選手が混乱…プロ12球団・NPB・コミッショナーのコロナ対応は無為無策

4/8(水) 12:00配信

日刊ゲンダイDIGITAL

「開幕に向けてどうベストに持っていったらいいか。悩ましいですね……」

 選手からは、こんな声が続出している。

 コロナウイルス禍によって開幕が無期限延期状態になっているプロ野球。7日、政府が緊急事態宣言を発令したことで一層、選手は調整が難しくなった。パ球団の中堅選手が言う。

「今は、オフの自主トレ期間と同じようなもの。開幕できるのかという不安に加え、球団の練習施設で自主練習したいと思っても、チームが活動休止なら使えない。球団ごとに活動方針が違い、練習量に違いも出始めている。とくに阪神なんてコロナ感染者が出たことで、寮生が寮からの一時退去に追い込まれましたからね」

 これまで3度も開幕を延期したことで、具体的な開幕日の設定は困難になった。コロナ問題は先を見通すことが難しいとはいっても、選手が混乱に陥った一因は、NPBやコミッショナー、12球団の無為無策にあるのではないか。

■「大したことない」と呆れた発言

 ある球界幹部は3月の会議で、観客を入れて通常開幕をプッシュする際、「ウイルス感染のことを調べたが、コロナは他のウイルスに比べて大したことがない。客さえきちんとコントロールできればいいんだ」という趣旨の発言をし、参加者を呆れさせたという。

 球界OBがこう明かす。

「コミッショナー、NPB、12球団の意見は必ずしも一致していない。一部球団は当初、4月3日の開幕を求め、他球団の反対にあっている。各球団は開幕ありきで、無観客とはいえ練習試合を行い、全国各地を転戦。選手、スタッフが感染リスクを負った。観客を入れて開催することを大前提にコロナ対策を進めたことも開幕のハードルを高くした。一方で楽天などは、早い段階から無観客での開幕を提案していたそうです。4月中に開幕できなくても、コロナ対策は容易になる。今や無観客開催もやむなしの状況だが、プロ野球の対応は一貫性がなく、後手後手になっている感は否めません」

■メジャーは「無観客開催」も検討

 海の向こうのメジャーではコロナ禍に対応すべく、すぐさま全球団の活動を停止した。7日には、アリゾナに全球団を集め、5月から無観客で開幕するプランが浮上したとの報道もあった。

「日本のプロ野球は、コロナを甘くみていたフシがある。球団の選手管理の甘さがそれを物語っている。阪神では、藤浪らが合コンパーティーに参加してコロナに感染。遠征先でさえ外出を自由にするなど、危機管理能力のなさが露呈した。選手から感染者が出たことで、開幕が遠のく要因になった」(球界関係者)

 無能のツケは選手に回ってくるということだ。

 ちなみに、入院していた藤浪は同日に退院。

「多くの方々に多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを深く反省し、おわび申し上げます」などとコメント。今後は数日間、自宅待機となる。

最終更新:4/8(水) 18:53
日刊ゲンダイDIGITAL

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