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地上波ミニドラマの増加が顕著、『きょうの猫村さん』制作Pが語る「新たなビジネスチャンス」

4/8(水) 8:40配信

オリコン

 ほしよりこ原作の人気漫画『きょうの猫村さん』の実写ドラマが、4月8日よりスタートする。主演の猫村さんを松重豊が演じ、猫という性別も生物の垣根も超えた配役が話題となった。さらに、主題歌の作曲を坂本龍一が担当し、濱田岳、石田ひかり、染谷将太、安藤サクラなど、豪華キャストが集結。また、1話2分半、全24話と2クール放送されることも注目すべき点でもある。番組プロデューサーのテレビ東京・濱谷晃一氏に、実写化の背景、短尺ドラマの多い昨今のドラマ事情について話を聞いた。

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◆誰が演じても違和感はあった、松重豊だからこそ実写化できた

――なぜ、『きょうの猫村さん』を実写化しようと思ったのでしょうか?

【濱谷】 原作の世界観が大好きで、ドラマにしても健気な猫村さんの姿は、きっと多くの視聴者に温かく迎えられると思いました。

――実写化の構想は、いつ頃からあったのでしょうか?

【濱谷】 確か2015年に企画書を書きました。ただ、社内選考でも通らず、しばらく塩漬けになっていました。2017年に僕がプロデューサーを務めた『バイプレイヤーズ』の撮影現場で、松重さんのマネージャーさんから「松重さんが猫村さんを演じるのはどう思いますか?」と言われ、そのギャップに「それ最高ですね!」と奮えました(笑)。そこから企画を練り直し、出版元のマガジンハウスさんに提案しました。当時、原作者のほしよりこさんは映像化に慎重な姿勢で叶わず…。諦めきれなかったので、原作権をおさえられないまま、社内での放送枠獲得に向けて各部署への根回しや連動する配信社などを探しました。そして、2019年の春に改めてほしさんにアタックし、どうにか実写化のご許可をいただきました。

――松重さんが猫村さんだからこそ実写化の実現だったんですね。

【濱谷】 松重さんだから実写化できたと思っています。原作の世界観が強烈で、猫村さんは唯一無二の存在。どの役者さんが演じても違和感はあっただろうし、正直、決め手に欠けたと思います。「屈指の高身長、屈指のコワモテバイプレイヤーが演じるギャップ」だけど、「猫村さんのような健気で、実直で、おしつけがましくない温かさを持っている。」この相反する要素が松重・猫村さんには絶妙に同居していると思います。

――松重さんは、オファーを受けた際、どのように言っていました?

【濱谷】 『きょうの猫村さん』という原作を安易に実写化してほしくない1人だった」と述懐していらっしゃいますね。非常に勇気が必要であったろうし。でも、松重さん自身が原作にとても魅力を感じていたし、猫村さんを演じるという挑戦に役者魂がくすぐられたのではないでしょうか。「きっと『きょうの猫村さん』を他の俳優がやっていたら嫉妬する」と言っていました。衣装合わせから、撮影にいたるまで、松重さんは僕や監督にキャラクターについての質問はほぼされなかったと思います。すごいですよね。

――松重豊さんといえばテレビ東京というイメージもありますが。

【濱谷】 だとしたら、申しわけないですね(笑)。

――原作ファンを多く持つ作品だけにさまざまな声があると思います。実写化することへの弊害はなかったのでしょうか?

【濱谷】 制作段階では、ほしさんが了承してくださったので、特にネガティブな声はなかったです。むしろ、皆さんがこの突飛な企画を面白がってくれました。世間に発表したら賛否わかれるだろうなとは予想していましたが、想像以上に皆さん好意的でしたね。「振り切っていて良い」とか「テレ東らしい」とか。今後の皆さんの反応にドキドキしています。

――実写化でのこだわりはありますか?

【濱谷】 松重さんのギャップに甘え過ぎないようにしようと思っていました。シュールだから面白いでしょ? ではなく、原作の持つ温かさや、猫村さんを通して描かれる人間ドラマも、ミニドラマながら大切にしたいと思いました。

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最終更新:4/9(木) 16:26
オリコン

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