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新型コロナウイルスの感染が拡大する今こそ、企業がなすべきこととは? 法律家の立場から考える

4/8(水) 10:33配信

ハフポスト日本版

新型コロナウイルス関連の報道で、情報が交錯し、疑心暗鬼になっている人もおられるだろう。

日本に不穏な空気が漂っている今だからこそできることはないかと、私なりに考えてみた。

アメリカの弁護士資格を持つライアン・ゴールドスティンさんが今こそ企業がなすべきことについて寄稿しました。

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企業は今こそ契約書の見直しを

新型コロナウイルスの感染拡大によって、全自動車8社が部品調達が難しく国内の生産を停止したと報じられた。同様にサプライチェーン(部品の供給網)のマネジメントに苦戦している企業、もしくはそれにより 契約を履行できない事態に陥っている企業も多いだろう。

また、政府の措置等により契約が履行できない等、新型コロナウイルス感染拡大防止策による社会への影響が様々な形でビジネスに影響を与えている。今こそ契約書の見直しをしてほしい。
新型コロナウイルスの感染拡大防止等による会社の措置や行政措置が、現在の契約にどう影響するかを専門家に依頼して確認してほしいのだ。


言うまでもないが、国ごとに法律は違うし、契約書の解釈も異なる場合があるから、速やかにリスクマネジメントに勤しみたい。

米国市場でビジネスを展開している日本企業には新型コロナウイルスに関連する米国訴訟の最新情報や法的課題を提供し、契約書の見直し、留意点を報告するため、ウェブセミナーを実施することにした。

すべて日本語で分かりやすく提供するので、日本企業のみならず、日本企業の代理を務める日本人弁護士にもぜひ役立てていただきたい。

クリティカルシンキングを習慣化して正しく怖がる

さて、テレビや新聞、インターネットなどのマスメディアから流れてくる情報を、人はとかく深刻に受け止めやすい傾向にあるのではないかと感じている。この状況下で、情報の受け手として不安を増幅しすぎないために、 クリティカルシンキング、つまり批判的思考を実践してみるのはどうだろう。

具体的には、ひどく深刻な情報を得たとき「本当にそうだろうか」と自らの心に問いかけ、極端に反対側を想像することからはじめてほしい。

例えば、「このイチゴはあまい」と報じられた時、「本当にそうだろうか」と自らに問い、「このイチゴは甘くない、なぜならば…」と想像する。その答えは、「もっと甘いイチゴがある」かもしれないからだ。


今回の新型コロナウイルスの甚大な影響力に置き換えてみれば、深刻な状態であるから悠長なことは考えてはいられない。

しかし、正しく怖がるためにもあえて自分に聞いてみる。「深刻なのは新型コロナウイルスのみであろうか」「何に対して深刻なのだろうか…」などである。

そうすることで、ただ不安になるだけではなく、客観的、そして冷静に日々流れてくる新型コロナウイルスの影響を考えることができるのではないだろうか。

ビジネスシーンではなじみのあるクリティカルシンキングは視野を広くし、視点を多く持たせることにもつながるだろう。

世界が新型コロナウイルスと戦っている。私は人生をかけて日本企業の代理を務めるために日本にいる。ともに乗り越えよう!

(編集:榊原すずみ)

ライアン・ゴールドスティン

最終更新:4/8(水) 10:33
ハフポスト日本版

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