新型コロナウイルス対策で、重要な役割を担っていながら、なかなか顧みられない保健所。【BuzzFeed Japan Medical/岩永直子】
相談対応や検査対応、入院調整、患者移送、公費負担手続き、積極的疫学調査、濃厚接触者の健康観察など、限りあるスタッフで重要な仕事を同時並行で進めながら、既にパンク状態になっています。
毎日、深夜帰宅が続いているという東京都港区みなと保健所長の医師、松本加代さんに、現状と危機感を語っていただきました。
※インタビューは4月7日午後に電話で行い、その時の情報に基づいている。
ーー新型コロナ対策で重要な仕事をされながら、きっと一般の人は保健所がどんな仕事をしているか、よく知らないと思います。業務内容を教えていただきながら、現状を教えていただけますか?
保健所の新型コロナ対策のメインは、一般の人が心配な症状が現れた時に相談する「帰国者・接触者相談センター」の相談業務があります。
3月下旬から相談件数も感染者数も激増しています。区民からの相談が特に増えています。疑い症例の中から実際、検査陽性者が増えているということです。
ーー相談件数は感染者と比例していると考えていいのですね。
もちろん電話を受けた時点ではコロナかどうかはわかりませんし、無症状の陽性者を積極的に見つけていません。
あくまでも、医療の必要な方が適切に医療につながってもらうことが目的です。命を落とされたら困りますから。
それに、医療の必要な陽性者が見つかって、この方の入院をお願いしますと病院にスムーズに引き受けてもらうことができていたのは、3月上旬までのことです。
その後は、一人一人の入院期間が長引いているため、ベッドの回転が悪くなっています。3月の中旬ぐらいから、病院の方も満床が続き、入院を引き受けていただくところが探しにくくなっています。
その場合は、体調が悪くても1~2日自宅で様子をみてもらうようにしています。病状が急に悪化しないかとても不安です。
また、相談を受けて、コロナの疑いがあるとして、まず受診していただく病院の「帰国者・接触者外来」についても、院内感染対策が必要なので、どんどん送り込んで診てもらうわけにはいきません。受診時間の調整が必要です。
医師が診て、検査をすべきか評価してもらわないといけません。
コロナが疑われて医療が必要な方の数と、外来や入院で受けられる数のバランスが、3月中旬から少しずつ崩れてきたと感じています。
最終更新:4/8(水) 13:28
BuzzFeed Japan































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