ここから本文です

新型コロナ対策の隠れた最前線 保健所の悲鳴を聞いて

4/8(水) 12:34配信

BuzzFeed Japan

新型コロナウイルス対策で、重要な役割を担っていながら、なかなか顧みられない保健所。【BuzzFeed Japan Medical/岩永直子】

相談対応や検査対応、入院調整、患者移送、公費負担手続き、積極的疫学調査、濃厚接触者の健康観察など、限りあるスタッフで重要な仕事を同時並行で進めながら、既にパンク状態になっています。

毎日、深夜帰宅が続いているという東京都港区みなと保健所長の医師、松本加代さんに、現状と危機感を語っていただきました。

※インタビューは4月7日午後に電話で行い、その時の情報に基づいている。

増加する相談、不足する入院や診療の受け入れ

ーー新型コロナ対策で重要な仕事をされながら、きっと一般の人は保健所がどんな仕事をしているか、よく知らないと思います。業務内容を教えていただきながら、現状を教えていただけますか?

保健所の新型コロナ対策のメインは、一般の人が心配な症状が現れた時に相談する「帰国者・接触者相談センター」の相談業務があります。

週毎の感染者数(みなと保健所発生届受理数)※4月5日現在

3月下旬から相談件数も感染者数も激増しています。区民からの相談が特に増えています。疑い症例の中から実際、検査陽性者が増えているということです。

みなと保健所が受理した相談件数。4月頭には1日で250件を超えた。

ーー相談件数は感染者と比例していると考えていいのですね。

もちろん電話を受けた時点ではコロナかどうかはわかりませんし、無症状の陽性者を積極的に見つけていません。

あくまでも、医療の必要な方が適切に医療につながってもらうことが目的です。命を落とされたら困りますから。

それに、医療の必要な陽性者が見つかって、この方の入院をお願いしますと病院にスムーズに引き受けてもらうことができていたのは、3月上旬までのことです。

その後は、一人一人の入院期間が長引いているため、ベッドの回転が悪くなっています。3月の中旬ぐらいから、病院の方も満床が続き、入院を引き受けていただくところが探しにくくなっています。

その場合は、体調が悪くても1~2日自宅で様子をみてもらうようにしています。病状が急に悪化しないかとても不安です。

また、相談を受けて、コロナの疑いがあるとして、まず受診していただく病院の「帰国者・接触者外来」についても、院内感染対策が必要なので、どんどん送り込んで診てもらうわけにはいきません。受診時間の調整が必要です。

医師が診て、検査をすべきか評価してもらわないといけません。

コロナが疑われて医療が必要な方の数と、外来や入院で受けられる数のバランスが、3月中旬から少しずつ崩れてきたと感じています。

1/7ページ

最終更新:4/8(水) 13:28
BuzzFeed Japan

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事