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バックスピンはなぜかかる? 原理からスピンの効いたアイアンショットの打ち方まで解説

4/8(水) 16:33配信

みんなのゴルフダイジェスト

ボールの飛び方や飛距離に影響を及ぼす要素のひとつが、「バックスピン」だ。バックスピンがかかる仕組みからスピンの効いたショットの打ち方まで、まとめて解説。

バックスピンとは

バックスピンとは、ボールが飛んでいく際に目標方向と逆向きにかかる回転のこと。バックスピン量が多くなるほどボールが空中で上に飛ぼうとする特性がある。多すぎると上に吹き上がってしまい、少なすぎると地面に早く落下してしまう。

また、バックスピン量はランにも大きな影響を及ぼす。たとえば飛距離が欲しいドライバーなら、バックスピン量を減らしたほうがランが出て、吹き上がりによるキャリーのロスも防げる。最新ドライバーの謳い文句でよく「低スピン」を押し出しているのはこういった理由からだ。

逆にアイアンやウェッジなど狙いどころにピタリと落としたい番手では、ある程度バックスピン量を増やしてなるべくランが出ないようにするのが望ましい。状況によって適切なバックスピン量は変わってくるというわけだ。

バックスピンがかかる仕組み

バックスピン量はヘッドスピードとインパクト時のロフト角(=ダイナミックロフト)、ヘッドの入射角(=アタックアングル)、そしてフェースのどの位置でインパクトしたかによって決まる。

シンプルに説明すると、インパクト時のヘッドの入射角に対して、どれだけフェース面が上を向いているか。この差によって大体のスピン量は決定される。また、バックスピン量はヘッドスピードが速いほどかかりやすい。

まず重要なのがクラブ自体のロフト角だ。ロフト角が大きくなるほどフェース面は傾き、インパクトでボールとぶつかる角度も大きくなるので摩擦が大きくなる。結果スピン量が増えるわけだ。

しかし実際には、クラブの持つロフト角通りにインパクトを迎えるのは難しい。スウィングの中でシャフトのしなりの度合いやヘッド軌道など様々な要素に左右されるからだ。

つまり参照すべきはインパクト時のロフト=ダイナミックロフトということになる。適度なバックスピン量を確保するには、クラブに適したダイナミックロフトが必要なのだ。

ダイナミックロフトに加え、ヘッドの入射角(アタックアングル)によっても、スピン量は変化する。

インパクト時にボールを上から押さえつけるようなダウンブローであれば、ボールには逆回転を生む力が加わり、バックスピン量も増える。反対に下からすくうようなアッパーブローの入射角であれば、逆回転を生む力は弱まり、バックスピン量は減る傾向にある。

1999年に提唱された「新飛球法則(Dプレーン理論)」では、ダイナミックロフトの角度からアタックアングルの角度を引いた数値をスピンロフトと呼び、この値が大きいほどバックスピン量は増えるとされる。ダイナミックロフト、アタックアングル、スピンロフトの数値はトラックマンなどの弾道測定器で確認することができる。

また、フェース面上の重心、つまり芯に対してフェース面のどこでボールをヒットするかによってもバックスピン量は変わってくる。芯より上部で打てば、ヘッドのブレが発生するのだが、芯に対してヘッドの上部を押されるため、ヘッド内部の重心を中心にヘッドは上を向こうとする。この上を向こうとする際にボールにも反対方向の力、つまり順回転の力が加わる。結果バックスピン量は軽減されるのだ。

反対に芯の下部でボールをヒットするとヘッドは内部の重心を中心に下を向こうとするため、ボールには逆回転の力が加わり、結果バックスピンが増えやすくなる。これを俗に「縦のギア効果」という。

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最終更新:4/8(水) 16:33
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