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「県都の灯りは消したくないが...」 営業と休業の狭間で葛藤 飲食店経営者が苦しい胸の内明かす 山形市

4/8(水) 21:12配信

さくらんぼテレビ

山形県内で感染者が確認されてから深刻な影響を受けているのが飲食店で、JR山形駅前では多くの店が臨時休業に入っている。休業して国の補償に期待する声もある中、営業を続ける店の経営者が現状の苦しい胸の内を明かしてくれた。

(記者)
「午後8時過ぎのJR山形駅前。いつもだとこの時期は入社・入学の歓迎会が行われているが、新型コロナの影響でやっていない店も多く、辺りは暗くなっている。どの通りも歩いている人はほとんどいない」

灯りがついていない店の入り口には、臨時休業を知らせる紙が張ってあった。こちらの張り紙には…「営業再開未定」。複数の店の関係者によると、臨時休業の流れは県内で感染者が確認された3月31日以降、一気に加速した。

「店のスタッフの健康のため」、「開けても客が少なく経費がかさむ」。日によっては全体の1割程度しか営業していない。開いている店を覗いてみても客はほとんどいなかった。

(ラーメン店店主)
「きのうは休んだがきょうはとりあえず開けてみた。どうなるかわからない。この状況なら開けても無理」

営業を続ける飲食店の1つ、「酒菜一」。代表の酒井貞昭さんは社員の健康を考え休む選択肢も持ちながら、今は客同士が接触しないよう「完全個室」「予約限定」で営業している。

(酒菜一代表・酒井貞昭さん)
「常連のお客さんの対応に関してはできる限り応えたい。こういう時期だからこそ応えたいと思うのが正直なところ」

貴重な日本酒を目当てに県外から訪れる客が多く、その割合は全体の7割を占めている。山形本店と東京駅の店舗を合わせた3月の売り上げは、去年と比べ65パーセントも減った。飲食業界全体で国の補償に期待する声もある中、酒井さんは「まだ不透明」と捉えている。

(酒菜一代表・酒井貞昭さん)
「国が保証してくれるのが一番ありがたいが、実際のところ国の補償が見えない中で営業を止めることに不安がある」

飲食店組合の理事長も務める酒井さんは、「県都の灯りは消したくない」と話す一方、先行きへの不安は大きくなるばかりだ。

(酒菜一代表・酒井貞昭さん)
「どうやって生き抜けるか、狭間の状態になっているので。1ヵ月後、2ヵ月後どうなっているか、正直飲食業ではまったく見えていない」

酒井さんによると、駅前の飲食店の3店舗が現在、店を畳むことを検討しているという。

最終更新:4/8(水) 21:12
さくらんぼテレビ

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