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3000人のランナーとつながる川内優輝「世界の人脈を駆使し本当の情報を発信することも仕事」プロは社会的影響力大きい

4/8(水) 6:40配信

中日スポーツ

電話インタビュー

 プロランナーの川内優輝(33)=あいおいニッセイ同和損害保険=が7日、本紙の電話インタビューに応じた。新型コロナウイルス感染拡大により政府から緊急事態宣言が発令されるなど、スポーツにとどまらず日常生活でも経験したことのない困難が待ち受ける中、アスリートとして、そしてなによりも1人の社会人、人間としてどう取り組み乗り越えるか、思いの丈を語った。

 世界中を襲うコロナ禍の影響は、もちろん百戦錬磨のプロランナーをも直撃している。アスリートにとって最も大事な日々の練習はどうしているのか。川内は「集団練習や低酸素ジムは避けて、基本的には個人もしくは妻とジョギングするぐらいで多くても2人のグループ。競技場も閉鎖されているので、公園や坂ダッシュが中心。どちらかというと競技力向上というよりは健康、体力、免疫維持のためにやっている」と現状を明かす。

 この日は緊急事態宣言も発令された。屋外での運動を強制的に禁ずるものではないが、発令以前から練習中に心掛けていることがある。「今まで通り社会的間隔、ソーシャルディスタンスを意識して集団は避けて人に迷惑がかからないよう、道の左端を散歩している人がいれば右端から距離をつけて追い抜くなど、なるべく人と接しないように練習を続けていくつもり」と話す。

 20日に予定されていたボストン・マラソンをはじめ、春シーズンに予定されていた大会はほぼ中止か延期となった。それだけではない。プロとして大事にしていた全国各地での講演活動も軒並み中止を余儀なくされている。収入に直結するのはもちろん、何よりも走る場がない、プロとしての存在意義に関わる問題だ。当初は不満に思うこともあったというが、今は別のことを考えている。「気を使ってでも運動できるだけまし。世界のランニング情勢を調べたらもっと大変なことになっていた」。これまで30カ国以上を回り、会員制交流サイト(SNS)を含めれば約3000人もの外国人ランナーとつながっている川内だからこその気付きだった。実際に自身のツイッターでは各国・地域のランニング事情を一覧にして公開、拡散している。「自分に何ができるかを考えた時に、情報を収集、分析して伝えることだった」と狙いを明かす。

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最終更新:4/8(水) 6:40
中日スポーツ

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