ここから本文です

春から活発化する「ヒアリ」はいま…

4/8(水) 6:54配信

ウェザーニュース

 南米原産で強い毒を持つ特定外来生物のヒアリ。気温が上昇する春頃から活動が活発化するとされています。

 日本で初めて発見されたのは2017年5月、中国広州市から神戸港に運ばれたコンテナの中で発見されました。その後も各地で発見されていますが、最近の状況はどうなっているのか取材しました。

刺されると火傷のような激しい痛み

 「ヒアリの特徴は、刺されると火傷のような激しい痛みを生じ、毒性が強いため毒針で刺されるとアレルギー反応で死に至る危険性があることです」と言うのはアース製薬ブランドマーケティング部シニアブランドマネージャーの渡辺優一さんです。

 ヒアリが国内で初めて発見されたと報道された直後の2017年7月には、アース製薬のアリ対策製品の出荷量が前年同月の2倍になることがあったそうです。が、その後は大きな変化はないといいます。

ヒアリは専門家でないと判断できない

 ヒアリは赤茶色の小型のアリです。南米中部が原産ですが、アメリカ、中国、台湾などの環太平洋沿岸諸国に定着しています。草地など比較的開けた環境に生息し、土でアリ塚を作る習性があります。

 「ヒアリは、赤っぽくツヤツヤしていて腹部の色は暗め、働きアリの体長が2.5~6.5mmと幅があります。肉眼で日本の在来種と見分けるのが困難で、専門家が顕微鏡での観察やDNA鑑定を行わないと判断できません」(渡辺さん)

ヒアリが定着すると想定される被害

 ヒアリに刺されると猛烈な痛みだけでなく死ぬこともあります。そんな人的被害だけでなく、ヒアリが1930年代に定着したアメリカでは、年間50億ドル(5400億円)を超える被害が出ています。ヒアリの巣が建物や道路の下につくられれば倒壊や陥没、通信ケーブルや電気設備を食い破れば停電、さらに作物を枯らしたり家畜を襲うなど農業被害をもたらすのです。

 ヒアリの防除は環境省が中心になって行っています。ヒアリと疑われるアリが見つかったら、都道府県や市町村に通報すると環境省に連絡が行き、専門家が調べて駆除します。アース製薬にも相談があるそうです。

 「毎年、アリの活動が活発になる5月から8月にかけて、またヒアリに関する報道があったときに問い合わせや相談が増えます」(同社お客様相談室課長・川人展子さん)

1/2ページ

最終更新:4/8(水) 6:54
ウェザーニュース

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事