世界中で一向に収まる気配を見せない「新型コロナウイルス(COVID-19)」。毎日新しい情報が飛び交っています。アメリカでは国家非常事態も宣言され、人々の反応は様々です。
ハイリスクでありながらもなぜか自信過剰な「ベビーブーマー」と、環境問題を根に持つ若者との間の不和からアメリカ社会の共感の欠如を指摘する有名コラムニストの見解を参考にCOVID-19で動揺するアメリカの様子をお伝えします。
一部のミレニアル世代や特にZ世代の間で、COVID-19を「BOOMER REMOVER(ブーマーリムーバー」(団塊世代除去ウイルス)と名付け、ネット上で一時盛り上がっていたことが話題になりました。
これは、ブーマー世代以降がCOVID-19の感染リスクが高いということから、若い自分達には関係なくブーマーだけの問題と見下した気持ちを表しています。
外出禁止令が出る前には、ソーシャル・ディスタンス、つまり「人と6フィート(約1.8m)以上の距離を保つことや、人が集まることはしないよう」という呼びかけを無視しパーティを開いたりバーにあつまったり、感染拡大防止に協力をしない若者の態度が批判されました。
どうやら、この背景には、私利私欲を優先し格差社会を作り、地球環境問題の現実を受入れようとしない一部の欲深いブーマーに対する怒りが込められているようなのです。
また逆に、「自分は大丈夫」と危機感を持っていないブーマーも多く、自信過剰なブーマーである親に頭を悩ますミレニアルズが多いということも話題になっています。
自分や友人達の親が、無防備に遊び歩いていることに業を煮やしているとSNSに投稿したところ、1,000件以上ミレニアルズから共感の反応があったと、タイムズのベストセラー作家であるマイケル・シュルマン氏は「The New Yorker」(※1)につづっています。
ミレニアルズである子供達が、COVID-19の危険性をブーマーである親に言い聞かせ、家にいるように「叱りつけ」ても親達は「(忠告)ありがとう”ママ”」等とふざけた返事をしたり、全く真剣に聞いていない態度だと嘆いています。
消費者観察会社のSTAANCEが2,000人のアメリカ人を対象に行った調査(※2)で、「COVID-19の感染を恐れている」と答えた世代別割合をみると、ブーマー43%、ミレニアル53%、Z世代48%との結果。やはりブーマーが一番心配していないことが分かります。
終戦後、経済成長の中、ヒッピー文化やアメリカの自由主義文化をつくり、未だにまだ現役で世界を動かしていると思い込んでいるブーマーが多いようだ、ということも記事の中で指摘しています。
いい意味でも悪い意味でも自由主義を築いてきたブーマーは、自由をとりあげられることを何より嫌い、現実を受け入れて生活パターンを変えることに抵抗する傲慢さがあるのかもしれません。とくに、トランプ大統領については『ブーマーの隊長』と、シュルマン氏は批判しています。
現実逃避で自信過剰の「ブーマーの隊長」が2018年に米国パンデミック対応費の予算を大幅カットしたり、優秀な専門家チームを解雇したりしていなければ、今回のパンデミックに対してもっと早く適確な対応ができたのではないか、という批判の声も高まります。
最終更新:4/8(水) 18:46
LIMO































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