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大検察庁幹部、尹錫悦検察総長に「側近を監察する」と携帯メールで通告

4/8(水) 19:00配信

朝鮮日報日本語版

 東亜日報系のテレビ局、チャンネルAの記者と検察幹部の癒着疑惑を指摘したMBC(文化放送)の報道と関連し、大検察庁の韓東洙(ハン・ドンス)監察本部長は7日、尹錫悦(ユン・ソギョル)検察総長に携帯メールを送り、「監察に着手する」と伝えたことが分かった。本紙の取材を総合すると、尹総長は同日、休暇を取得しており、韓本部長は口頭報告ではなく、携帯メールで一方的に通知したという。判事出身の韓本部長は進歩傾向の判事の集まりである「ウリ法研究会」のメンバーだった。

 これについて、尹総長は別の大検察庁の幹部を通じ、韓本部長に対し、「MBCとチャンネルAが保有している会話記録の全文を見なければならない方向へと徐々に向かっている。会話記録全体で違法かどうかを判断した後、監察の是非を決定したい」と反対意思を伝えたという。

 MBCは3月31日、チャンネルA記者がバリューインベストメントコリアのイ・チョル元代表の代理人に対し、バイオ企業シンラジェンを巡る盧武鉉(ノ・ムヒョン)財団の柳時敏(ユ・シミン)理事長の不正について証言を執ように迫ったと報じた。また、その過程でチャンネルAの記者は尹総長の最側近である検事長と自分がシルラジェン事件について電話で話した録音ファイルを聴かせたというのがMBCの報道内容だった。

 その後、本紙の取材などを通じ、イ・チョル元代表の代理人が「親与党、反尹錫悦」傾向の強いJ氏(55)であることが判明した。J氏は「情報提供者X」として与党寄りのメディアに紹介された人物でもある。

 このため、尹総長はMBCとチャンネルAから会話記録の提供を受け、まず事実関係を把握したいとする立場を維持してきた。大検察庁関係者は「イ・チョル元代表側の代理人として振る舞ったJ氏の情報提供の純粋性が疑われる状況を考慮した」と話した。大検察庁は今月2日、MBCとチャンネルAに文書でJ氏とチャンネルA記者の会話記録の提出を求めたが、これまでに提供を受けられずにいるという。ただ、チャンネルAは大検察庁に対し、「記者がJ氏に検事長の声だと言い、通話の音声を聴かせたのは事実だが、その音声は問題の検事長の声ではない」と説明。大検察庁はそうした内容の報告書を法務部に提出した。

 大検察庁の幹部の1人である韓本部長が「監察着手」を通知する携帯メールを送ったことを巡っては、「事実上の不服従」だと指摘されている。尹総長の側近に対する監察を行うとしているが、尹総長本人を狙ったに等しいとの声もある。「韓本部長と法務部の間にある種の共通認識があったのではないか」との見方もある。秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官は2日、大検察庁に今回の事件を詳細に調査するよう文書で要求した。秋長官のブレーンである李容九(イ・ヨング)法務室長は韓本部長と同じウリ法研究会出身だ。韓本部長はチョ・グク元法務部長官が辞任前に青瓦台に任命を求めた人物だった。昨年10月、「チョ・グク捜査」に人権侵害の批判が起きると、「新たな事実と証拠が集まれば、(捜査チームに対する)監察権を発動することもあり得る」と述べ、論議を呼んだ。

最終更新:4/8(水) 19:00
朝鮮日報日本語版

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