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ホテルにキャンパス

4/8(水) 14:39配信

北國新聞社

 新型コロナウイルス感染症対策として公立小松大(小松市)は8日、休館している市内のホテルを「臨時キャンパス」として借り、一部の授業を始めた。大学に学生が密集するのを防ぐ措置で、1週間当たり延べ1千人がホテルで講義を受ける。今月末まで続け、状況によっては5月以降も継続する。初日は約300人が収容できる大宴会場で、新学期を迎えた80人が講義に臨んだ。

 臨時キャンパスは、「ホテルビナリオ小松セントレ」で、JR小松駅近くの同大中央キャンパスから約1キロ離れている。中央キャンパスで予定していた約120科目のうち、生産システム科学部と国際文化交流学部の1、2年生が履修する授業を中心に、受講人数が多い14科目を実施する。ホテルは利用客の減少で今月1日から休館入りしていた。

 この日は、ホテルの大宴会場で生産システム科学部の1年生がマスク姿で受講した。座席は前後左右1メートルほど離して並べられ、会場入り口には消毒液が置かれ、換気のためドアは開放した。

 講義を受けた加賀市の宮野夢生(ゆめき)さん(18)は「学生は集団でいることが多くなるので、柔軟に対応して授業を進めてくれるのはありがたい」と話し、富山市出身の長江(ながえ)航佑さん(18)は「一人一人の距離が離れていて、対策も徹底しているので安心。ただ、他の大学のように公立小松大も授業開始を遅らせるべきなのか、正解は分からない」と戸惑った様子だった。

 ホテルは学生向けに、ハンバーグ弁当やカレーライスなど、税込み400~500円のランチメニューを用意。学生には大学側から昼食1回に付き200円を割引する補助券が配られており、ホテルでも利用できるようにした。

 横川善正(よしまさ)副学長は「できる限りの対策を行い、前向きにコロナを乗り越えていきたい」と語った。学生や職員計1千人には来週、携帯用の消毒液を配り、オンラインでの遠隔授業も今月中に始める方針である。

北國新聞社

最終更新:4/8(水) 14:39
北國新聞社

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