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「雑誌SK」アーカイブ│マテオ・コバチッチ 今が史上最高

4/8(水) 17:38配信

SOCCER KING

[サッカーキング No.011(2020年3月号)掲載]
誰もが知るクラブを渡り歩いてきたが、
“本当の居場所”を見つけられてはいなかった。
だが、今は違う。マテオ・コヴァチッチはついに、
最高の自分を表現できる場にたどり着いた。

インタビュー・文=イヴァン・トミッチ
翻訳=清水 悠
写真=ゲッティ イメージズ

 私たちは今、ようやく彼の真の姿を目にしている。まだ“レアル・マドリードが所有する選手”だった昨シーズンは、なかなかギアを上げることができなかった。しかし昨夏、4000万ポンド(約56億円)の移籍金で完全移籍を果たしたことで、25歳のマテオ・コヴァチッチの人生は大きく変わった。

 彼は今、フランク・ランパードが率いる若いチームでメインキャストを演じている。補強禁止処分を受けたチェルシーがチャンピオンズリーグ出場権を視野に捉えているのは、彼が期待された以上の活躍を見せていることも大きい。

 コヴァチッチは長い時間をかけてブレイクを果たした。ようやく自身のポテンシャルを惜しみなく発揮できるようになった。その歩みは華やかだ。2013年にディナモ・ザグレブからインテルへと引き抜かれ、2015年にはクロアチア代表の偉大な先輩ルカ・モドリッチがスカウト陣に推薦したことで、レアル・マドリードへの移籍が決まった。レアル・マドリードでは3度のCL優勝、そしてラ・リーガ制覇を経験している。しかしその間、自身の理想とする居場所を作ることはできていなかった。

 そして2018年夏、ロシア・ワールドカップでクロアチア代表を決勝まで導いた彼は、最適なタイミングで新天地を求めた。ジャーナリストとはあまり接さず、カメラの前にもなかなか姿を現さない。2017年には高校の同級生との結婚を発表し、夫妻が初めて出会った教会で式を挙げた。そんな謙虚で大人しく、地に足のついたシャイな青年が、多くを語ってくれた。スタンフォード・ブリッジで過ごす日々について、レアル・マドリード時代について、ジネディーヌ・ジダン監督のもとで勃発していた熾烈なメンバー争いについて。そしてもちろん、ランパードがどれだけ最高なのかについても。

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最終更新:4/8(水) 18:27
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