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「精製水どこにも売ってない」難病の子を持つ母親から悲鳴 品薄の理由は間違った「消毒液の作り方」

4/9(木) 7:45配信

ねとらぼ

 息子は難病で人工呼吸器がないと生きられないのに、そのための“精製水”がどこにも売っていない――。精製水の品薄を嘆く母親のツイートが大きな反響を呼んでいます。編集部が投稿主とメーカーを取材したところ、品薄の原因は「精製水を使った消毒液の作り方」がメディアで紹介されたことと、さらにその情報が「誤って伝わった」ためであることが分かりました。

【画像】投稿主がようやく入手した精製水

 話題のきっかけは、ナーコさんのツイート。息子の人工呼吸器に付属する加湿器の稼働に使う、精製水が手に入らないと訴えるものでした。

 ナーコさんは朝から薬局など7件を回り、かろうじて500ミリリットル瓶2本を確保。人工呼吸器が必要な患者にとっては「命に関わる」とし、「精製水の買い占めとかやめてほしい」と、苦言を呈しました。

精製水は人工呼吸器の使用に必要不可欠

 編集部はナーコさんに詳しい事情を聞きました。人工呼吸器に付属する加湿器は、のどと鼻を潤わせて、細菌やウイルスの感染を防止するもの。息子さんが加湿器を使用するのは主に就寝時ですが、かぜ気味のときは一日中稼働する必要があり、その場合は精製水を1日で500ミリリットルほど消費するといいます。加湿器に使う水については水道水でもよいとする説もあるものの、呼吸器メーカーやかかりつけの国立病院にはやはり精製水を使うよう指導されているとのこと。

 ナーコさんにとって精製水は息子さんを守るうえで必要不可欠であり、普段は約1週間分を常にストックしておき、使ったらまとめて補充するよう努めていたとのこと。以前は保険が適用されたため処方箋薬局にて心臓の薬とともに入手できましたが、薬機法改正で保険がきかなくなったため、今は少しでも安く入手できるよう、ネット販売やドラッグストアなどを利用しているそうです。

 しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、精製水は手に入りにくくなってしまいました。不足している消毒液の代わりに、無水エタノールを精製水で薄めて作る方法を、一部のメディアが紹介したのが原因だろうとナーコさんは語ります。

 ナーコさんが薬局に聞くと、上記の方法が紹介されてからというもの、精製水とエタノールを同時に購入する人が増え、品薄となり入荷も不安定に。ナーコさんはここ2週間ほうぼうの店を探しましたが、清潔さを保ちやすく使い勝手も良い500ミリリットルボトルは品切れでした。ネットを見ても、フリマサイトやオークションにやや割高の出品があるのみ。ナーコさんは結局、比較的入手しやすいとリプライで教わった、20リットルサイズの品を確保したそうです。

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最終更新:4/9(木) 13:15
ねとらぼ

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