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居酒屋店主の本音「開けてます!生きるために!」緊急事態宣言から一夜明け、自粛と営業に揺れるいま

4/9(木) 11:59配信

ENCOUNT

休業要請をめぐり足並みがそろわない政府と都に飲食店も戸惑い隠せず

 政府の緊急事態宣言から一夜明けた8日、都心の人出はこれまでより減ってはいるが、依然として閑散とした状態とは言い難いスポットも多い。都内のオフィス街のランチタイム、普段は行列のできる飲食店も「臨時休業」の貼り紙や看板が目立ち、店を開けている人気店には、自主的に一定の距離を保ちながら行列ができている。

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 オフィス街で飲食店を経営する店主は「現在は酒を伴う夜の営業を閉めており、ランチ営業のみやっております」と語った。創業80年以上の歴史を誇り、懐石料理をメインに、和食が安くて美味しいと地元でも人気のお店だ。この時期は歓送迎会など宴会の予約で座敷は全て予約で一杯となるが、現在は座敷を閉め、テーブル席のみの営業を行っている。

 現在の売り上げについて「歓送迎会シーズンの例年と比べると20%いくかどうか…」と語った。祖母の代から数えて3代目の店主は、受験を控えた高校生の子供がいる。

 店主は「本当は店を閉めたいのですが…」と前置きし、「まだお仕事をなさっている方は結構いらっしゃいます。うちの周辺は休業する飲食店が多いので、いつもうちを利用してくださる方が『開けておいてほしい』とおっしゃってくださっています」と明かした。地元に愛されているがゆえの常連客の期待と自粛の板挟みにあっているのだ。

 このまま営業を続けたらどのくらい我慢できるか?という質問に、「今のところ、家族経営で自分の店なので、ランチを続けていれば、何とか半年は持つかもしれませんが休業となると……。政府や都の支援内容がハッキリしていないので何とも言えませんが、融資は今のところ考えておりません。借りても収入がないので、苦しさを先延ばしにするだけのような気がしますので」と戸惑いを隠せない様子だ。

 店主は、最後に「お互い、乗り切りましょう!お元気で!」と言葉をかけてくれた。

「店は開けてます!生きるために!」

 都内のオフィス街から少し離れた場所にある居酒屋を経営する40代の店長は、開口一番「開けてます!生きるために!」と話した。

 住宅街にあり、地元の常連客や芸人たちにも愛されている創業25年を迎える人情味溢れる人気店で、テレビ番組やドラマ、CM撮影などでも度々ロケ場所として使われている。最大30人が入れる店内で母親と姉、アルバイト2人でランチと夜の営業を続けている。

 店長に今の状況を聞くと「通常を100ととしたら今は5です。これまでランチは忙しかったんですが、『緊急事態宣言』が出たせいもあるのか今日は暇でした。いずれにせよ夜が壊滅的です。7日が3人、8日午後7時現在でまだ1人です。人もほとんど歩いてないですね。うちは近くに大きな施設があり、そこの関係のお客さんが多かったんですが、今はほとんど来てませんね」と辛い状況を語ってくれた。

 空いた時間を活用して副業としていたロケの仕事も感染リスクを考慮して、2月以降の受け入れを止めた。そんな3人の子を持つ店長は、感染はもちろん心配だと語ったが、休業すると生活自体できないと語った。

 最後に「給付金は貰えるなら貰いたいです。このまま店を続けても我慢できるのはあと2、3か月かも知れません。とにかく今は自分たちの事で精一杯です」と言葉を絞り出した。

ENCOUNT編集部

最終更新:4/9(木) 20:49
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