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ブラジル、ブロックチェーンの国家プラットフォームをスタート

4/9(木) 6:00配信

CoinDesk Japan

ブラジルの金融規制当局は4月1日(現地時間)、PIERと呼ばれる情報共有ブロックチェーン・プラットフォームの開始を発表した。

運用開始時点では、このブロックチェーンはブラジルにある主要金融機関4つのの内、3つからのデータを引き出す。PIERの主要な支援元である民間保険監督局(SUSEP)、ブラジル中央銀行(BCB)、そして証券規制当局(CVM)だ。社会保障監督局のPREVICも参加を計画している。

この参加が実現すれば、PIERはブラジルの金融監視システム全体を一体化させることになる。証券規制当局は、これを「広範に統合されたデータベース」と呼び、ラテンアメリカで圧倒的に大きい1.9兆ドル(約206兆円)規模のブラジル経済における管轄範囲を、各機関が管理する処理時間を加速させる。

ブラジル中央銀行によれば、このプラットフォームの用途の1つは、政治任用者の身元確認だ。

政治任用者とは:アメリカなどの政治任用制度下で、政治任用者(political appointee)と呼ばれのは、日本で言うと主に各省の大臣や、副大臣、政務官などの幹部を指す。

「我々の目標は、このシステムによって市場がより利することである。そのために、我々が直面する新たな技術的シナリオに対する更に効率的で安全、適正な監視と執行を行う」と、証券規制当局の代表、マルセロ・バルボサ(Marcelo Barbosa)氏はプレスリリースで述べた。

一気通貫のデータベース、時間と費用削減

ブラジル中央銀行によれば、PIERを利用する官僚は、企業の制裁、財政実績、業務関係者に関しての姉妹機関におけるリアルタイムの記録に「数秒で」アクセスすることが可能にする。以前は縦割りだったデータバンク間に、容易でオンラインな架け橋を渡す。

「要件について評価する時間を劇的に削減することができる」と、ブラジル中央銀行の金融システム組織部門副責任者を務めるダニエル・ビシュエット(Daniel Bichuette)氏はプレスリリースで述べた。

各機関は、PIERを利用して監視の効率性を高めることを想定している。たとえばブラジル中央銀行はプレスリリースの中で、金融機関の職に選任された人物の調査、具体的には資質と業務上の査定がPIERによって効率化できると述べた。中央銀行は、そのような調査を行う役割を担っているのだ。

証券規制当局の領域でいえば、PIERによって企業への捜査を強化することができると説明がなされた。

このプロジェクトは、複数の規制当局が関係する捜査を行うのにかかる費用と時間を削減すると見込まれる。この点、証券規制当局は、具体的な数字を明らかにすることはなかった。

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最終更新:4/9(木) 8:59
CoinDesk Japan

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