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食・医薬品の在庫積み増し 北陸のドラッグストア、スーパー

4/9(木) 1:47配信

北國新聞社

 食品や医薬品を扱う北陸の企業が在庫を積み増している。7都府県を対象に緊急事態宣言が発令されたことで対象外の地域でも自粛ムードが一層強まり、暮らしに欠かせない商材の「買いだめ意識」がさらに高まるとみられる。ドラッグストアやスーパーは、品切れが続くマスクの二の舞を避けようと、生活必需品の確保を急ぐ。

 「どれだけ保存食の買いだめが起こるか予想できない。仕入れの量を増やして何とか対応したい」。石川、富山両県など全国でドラッグストアを展開するスギ薬局(愛知県大府市)の担当者は需要増加に身構える。

 同社は今月に入り、緊急事態宣言の対象地域である東京や大阪で、缶詰やレトルト食品などの在庫を通常の2倍に積み増した。感染が拡大し、自粛ムードが強まることが予想される北陸でも、在庫量を引き上げる方針だ。

 学校の一斉休校が始まった3月は「巣ごもり消費」の影響で、北陸の店舗で一時品薄となる商品があっただけに、担当者は「しっかりと対応し、信頼に応えたい」と話した。

 食品スーパーの大阪屋ショップ(富山市)は乾めんやレトルト食品、コメ、水の在庫積み増しを始めた。2、3月の売上高は前年比で約3割増えており、今後も需要が高まるとみている。マルエー(白山市)も引き合いの多い冷凍食品やヨーグルトなどの仕入れ量を増やした。

 一方、医薬品を扱う企業でも、在庫切れが発生しないよう備えている。

 調剤薬局「あおぞら薬局」を展開するグランファルマ(金沢市)では、医薬品の在庫を1カ月以上分、確保している。同社は「顧客の安全安心のため、感染の広がりをみながら備蓄量を調整していく」と感染状況を注視する。

 「医薬品が必要なところに行き渡るよう安定供給に努めたい」とするのは、歯科医院向けの通信販売を手掛ける歯愛メディカル(白山市)の担当者。マスクや消毒液の注文が殺到し、対応に人手を割いている影響で、医薬品の発送業務に遅延が生じる可能性が出てきた。ホームページで取引先に事情を周知している状態だ。

 緊急事態宣言が出た地域のうち、6都府県に事業所を持つトナミ運輸(高岡市)は、感染者が出た場合は同じエリアの事業所がカバーすることを決め、医薬品などの配送に支障が出ないよう注意を払う。

北國新聞社

最終更新:4/9(木) 1:47
北國新聞社

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