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世界経済、今後2年間で日本のGDPに匹敵する損失も-新型コロナで

4/9(木) 17:33配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響で、世界経済は今後2年間で日本の年間の国内総生産(GDP)にほぼ匹敵する5兆ドル(約545兆円)を上回る規模の成長を奪われることになりそうだ。

感染拡大に歯止めをかけようと各国政府が事業者に休業、個人には外出自粛などを求め、世界経済が平和時として1930年代以来の深刻なリセッション(景気後退)に落ち込む状況にあって、ウォール街の銀行はこうした警告を発している。

景気の下降は短期的なものと予想されているものの、経済の損失分を埋め合わせるには時間がかかりそうだ。前例がないほどの金融・財政刺激策をもってしても、少なくとも2022年までは世界のGDPが今回の危機以前のトレンドに戻る公算は小さい。

5兆ドル前後の世界的損失を予想するシティグループのチーフエコノミスト、キャサリン・マン氏は「軌道が極めて重要であり、それが前向きなものであれば、企業の信頼感や個人の就業機会についての感触を支えることになり、今年後半と21年にかけて重要な要素となる」と語った。

JPモルガン・チェースのエコノミストは、来年末までの損失を5兆5000億ドルと見込む。経済的コストは先進国だけで08-09年、1974-75年のリセッション時に経験したのと同様の規模になりそうだという。

またモルガン・スタンレーは、各国・地域の積極的な政策対応にもかかわらず、先進国のGDPがパンデミック前の水準に戻るのは2021年7-9月(第3四半期)と予測。ドイツ銀行は「残存コストとマイナス効果」によって、米国と欧州連合(EU)の経済だけで、21年末までにパンデミック以前の見通しを1兆ドル下回るとしている。

原題:World Economy Faces $5 Trillion Hit That’s Like Losing Japan (1)(抜粋)

(c)2020 Bloomberg L.P.

David Goodman

最終更新:4/9(木) 17:33
Bloomberg

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