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個人投資家動く、オンライン証の売買記録的伸び-外出自粛に相場激変

4/10(金) 9:44配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 新型コロナウイルスの感染拡大で相場変動が激しかった3月、SBI証券などオンライン専業証券各社の株式売買代金が記録的な伸びを示していたことが分かった。値動きの激しい相場を好む顧客特性のほか、在宅勤務など外出自粛の動きが広がったことで人々の日中の在宅時間が長かったことも影響しているとみられる。

発表資料などによると、3月の国内株式売買代金は楽天証券が前年同月比で2倍強となったほか、SBI証券が同8割増でともに過去最高額を記録。auカブコム証券の株式売買代金は2013年5月以来、約7年ぶりに3兆円を超えた。

東京証券取引所(一部、二部、マザーズ)の3月の売買代金総額は前年同月比52%増の86兆8156億円だったが、オンライン証券各社はそれを上回る伸びだった。

楽天証広報担当の松崎裕美氏は「ボラティリティーが高かった相場の影響が大きく、個人の売買が活発になっている」とコメントした。一般に、オンライン証券の顧客は野村証券などの対面証券の顧客に比べてリスク選好度が高いとされる。

マネックス証の3月の調査によると、新型コロナ感染拡大による株価下落を受けて株式などリスク資産を買い増したとする個人投資家は32%と、現金比率を高めたとの回答の3倍近くに上った。

新規口座数も増加

投資家の裾野も広がっている。楽天証券の3月の新規口座開設数は16万4011口座と過去最高を記録。うち、7割超が投資初心者だった。19年に年間で約75万口座だったことを考えると異例のハイペースだ。auカブコム証は7053口座で前月からほぼ倍増した。

SMBC日興証券の原貴之アナリストは3日付のリポートで、1-3月の株取引が活況だったことや、3月の新規口座数が「歴史的な高水準だった」ことを挙げ「逆張り戦略を好む個人投資家の投資意欲は非常に旺盛だった」と分析している。

モーニングスターのアナリスト、マイケル・マクダッド氏は、自粛ムードの高まりで人々がより多くの時間を自宅で過ごしたことも要因の一つとした上で「今回の危機が日本人の仕事のやり方を根本的に変えるきっかけとなるなら、オンライン証券は中長期的に恩恵を受けるだろう」と指摘。

一方、「ひとたびボラティリティーが落ち着いたら、個人投資家による株取引は鈍るのではないか。20年後半や21年に今ほど活況であるとは見込みにくい」とも語った。

(c)2020 Bloomberg L.P.

Takako Taniguchi, Takashi Nakamichi

最終更新:4/10(金) 9:44
Bloomberg

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