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中国が“輸出解禁”にシフト 日本のマスク不足は政府配布が届く前に解消か

4/11(土) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 週明けにも政府が全戸に2枚ずつ配布する布マスクが約5000万世帯に届き始める。マスクは1枚当たり200円程度で費やされる税金は送料などを含めて466億円。歓迎する声がある一方、家族の人数に足りないといった不満の声も出ている“アベノマスク”。批判に追い打ちをかけるように、日本中がマスクであふれかえるのは時間の問題だ。

「今週から20フィートコンテナに入れられた大量のマスクが中国から日本に輸出されています。先週まで中国は厳しい輸出制限をしていましたが、ウイルス拡散が沈静化して余裕ができたのか、“輸出解禁”にシフトしました。20フィートコンテナ1台にはマスクが40万枚近く入ります。今月中に数千万枚のマスクが中国から入ってくることになるでしょう」(ある輸入業者)

 日刊ゲンダイが確認した中国から輸入のマスクの原価は1枚59円。卸業者は最低10万枚から注文することができ、送料が別途15万円程度かかる。コストは単純計算1枚当たり60.5円で、これに卸業者が箱詰めしたり小売業者に配送する手数料を加算しても10枚入りで1000円以下で販売できる見込みだという。

■「粗悪品ではない」

「米国やヨーロッパでは製造元や効果の怪しいマスクが大量に市場に出回って社会問題になっています。中国の“マスク・ブローカー”が1枚当たり10円程度の粗悪品を流していることが原因です。しかし、日本の業者はマスクの品質を厳しくチェックしています。耳ひもの硬さやマスクの大きさ、フィット具合は使う人の好みによると思いますが、粗悪品でないことは確かでしょう。サイズについても、間もなくさまざまなものが入ってくる予定です」(前出の輸入業者)

 例年、この時期のマスク需要は月5億枚程度だが、政府はメーカーに補助金を出してマスクを毎月約6000万枚増産させている。アイリスオーヤマなどは中国の工場をフル稼働させて、月8000万枚のマスクを輸入している。そこにこれから毎月数千万枚の輸入マスクが供給される。マスク不足が解消に向かいそうな状況の中で間もなく届くアベノマスク。世界中で「冗談か」と笑いものになった安倍政権の肝いり政策が再び話題になりそうだ。

最終更新:4/11(土) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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