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明興双葉、電線導体の生産効率化へIoT技術を積極活用

4/21(火) 6:07配信

鉄鋼新聞

 電線導体やワイヤハーネスなどの事業を展開する明興双葉(本社・東京都中央区)は、電線導体工場での生産効率化や投資判断の精度向上などにIoT技術を積極活用している。田富工場(山梨県中央市)では製造設備に電流センサーを取り付けオンラインで稼働状況を監視。茨城工場(茨城県常総市)では今後一部設備を通信ネットワークに接続し、操業データのさらなる活用を進める。同社ではさまざまな工夫で極めて低コストでIoT技術を導入している。
 IoT技術を生かして電流値から稼働状況を遠隔監視する手法で、材料切れなどによる設備停止にこれまで以上に迅速な対応が可能になるほか、確認作業の負担を軽減できる。また電流値の変化で設備のコンディションを把握でき予防保全を強化できるため、故障などによる停止時間を減らせる。さらに設備の稼働状況を見える化して分析することで、増強投資や人員シフト編成に関わる判断精度の向上が可能。
 銅の伸線や撚線などを製造する田富工場では電流センサーを内蔵したデバイスを120台の製造設備に接続し、データをクラウドに蓄積しながら稼働状況を把握している。収集したデータは遠隔地のパソコンからの確認も可能。自宅などから夜間に稼働する設備の状況をチェックできる。デバイスは汎用のセンサやコンピューター内蔵基板などをグループ会社のハーネスメーカー、オーフジ電興で組み立てて製造。投資金額は数十万円と極めて低価格に抑えている。
 銅線を編み込む編組線などを手掛ける茨城工場では生産設備から集めた電流データをすでに産業用コンピューターで管理している。今後はコンピューターを通信ネットワークに接続。場所を選ばず設備の状況を確認できるようにし、人の移動などを効率化する。大きな投資はせず、データの活用に関するプログラムなどを作成して実施する計画。

最終更新:4/21(火) 6:07
鉄鋼新聞

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