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コラムニスト・吉田潮が語る「不良少女とよばれて」は中毒性が高い!

4/26(日) 17:00配信

HOMINIS(ホミニス)

木刀に鉄パイプ、チェーンをぶん回し、総勢300人もの不良グループを仕切っていた少女が、舞楽に目覚め、恋人や仲間と共に更生していく物語の「不良少女とよばれて」。ベタな展開が専売特許の「大映テレビ」が制作、36年前のドラマである。

【写真を見る】木刀に鉄パイプで決闘、その一方で純愛を叫ぶ

曽我笙子(伊藤麻衣子/現いとうまい子)は、非行の限りを尽くす相模悪竜会の会長。対立する東京流星会会長・西村朝男(松村雄基)は、肝の据わった笙子にご執心。さらに街で暴れる笙子を見初めたのは、舞楽界の若き担い手・久樹哲也(国広富之)。婚約者で舞楽の名門家の令嬢・葉山恭子(岡田奈々)そっちのけで笙子の更生に尽力。

全24話のほとんどが更生施設「相模愛育女子学園」が舞台なので、ある意味"女子刑務所モノ"に近い。この施設、案外緩い。外出も脱走もできるわ、頻繁にタイマン張るわで少女たちもイキイキ。園長(名古屋章)は元不良だが、粘り強く少女たちの再出発を支える。謎の美少女・モナリザ(伊藤かずえ)とはやがて因縁の対決を迎える。

展開にツッコミどころが多過ぎると麻痺し、逆に中毒になるものだ。クサイせりふもまた一興。特に朝男のせりふはリリカルで新鮮、不思議とクセになる。

更生モノだが、三角関係の純愛悲劇とも。意外と全員一途で、そこは昭和だなあ、とつくづく。

そんな中、報われない人物が。哲也の親友・男谷(宮崎達也)。哲也に翻弄され、不運な事故で身をやつし、落ちていく恭子を好きなのに何の役にも立てず。最も同情したのは、ほれた朝男に足蹴にされ、邪険に扱われ、1ミリも報われない東京流星会副会長・山吹麻里(比企理恵)だ。麻里の報われない人生を思うと、泣けて仕方ない。

よしだ・うしお●'72年生まれ。ドラマ好きのコラムニスト兼イラストレーター。週刊誌や新聞でテレビ・ドラマ評を執筆。時々テレビにコメンテーターとして出演。著書「くさらないイケメン図鑑」など著書多数。ネコ2匹と同居中。

文=吉田潮

HOMINIS

最終更新:4/26(日) 17:00
HOMINIS(ホミニス)

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