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新型コロナが鉄道の現場で流行したら? 運行支える多様な職種 緊急ダイヤは想定済も…

4/26(日) 10:20配信

乗りものニュース

エッセンシャルワーカーたる鉄道職員 迫る新型コロナの脅威

 政府より緊急事態宣言が発出された後も、新型コロナウイルスの影響はとどまることを知りません。新幹線や在来線の乗車人員は大幅に減り、JR北海道の社員一時帰休(企業が操業短縮などする際、従業員を在籍のまま一時的に休業させる制度)問題をはじめ、一部列車の運休を発表する会社もあるなど、鉄道業界にも甚大なダメージを与えています。

【写真ギャラリー】普段は見えない鉄道の様々な「現場」

 鉄道職員への新型コロナウイルス感染も確認されており、2020年2月にはJR相模原駅の係員、4月に入ってからも阪急電鉄や西武鉄道でそれぞれ確認されています。

 一部の事業者は減便対応も始めていますが、2020年4月17日(金)現在、いまだに多くの鉄道は平常運行をしています。そうしたなか、SNSなどでは「減便することで列車の本数が減れば余計に混雑する」という批判の声も多く見られ、確かに物理的にはそう考えるのが自然かもしれません。ともあれ、「人との接触8割減を目指す」という目標にコミットするためには、現在のような平日の電車利用状況では、恐らく達成は難しいでしょう。

 海外では、都市封鎖の状況でも人々の生活のための仕事に従事し、働き続けている人のことを「エッセンシャルワーカー」と呼んでいます。日本全国で休業要請が続々と出されるなか、鉄道現場の職員もこのエッセンシャルワーカーに分類されます。

すぐに交代がきかない運転士や車掌 ニューヨークでは鉄道利用制限も

 感染爆発が発生しているニューヨークでは、MTA(都市交通局)職員の大規模感染が確認され、大きな問題となっています。このため、地下鉄も乗務員不足により運行本数が激減しました。同局ウェブサイトには「エッセンシャルワーカーや緊急の医療案件ではない人は、地下鉄・バスを利用しないでください」と掲げられており、いまだ鉄道の通勤利用者が多い日本の都市圏と比べて、数段上の深刻さであることも分かります。

 では、鉄道の現場における新型コロナウイルスの感染拡大は、実際にどのような影響を与えるのでしょうか。

 まず運転士、車掌などの乗務員への感染は、ニューヨークの例を見ても分かるように、ダイレクトに鉄道運行を揺るがすことになります。たとえば運転士になるには「動力車操縦者運転免許」の資格が必要です。しかし免許があってもすぐに運転できるわけではなく、仮に一度運転士を退いたスタッフを呼び戻すとしても、単独で運転させるには、一定期間の訓練を施さなければなりません。

 また、車掌についても訓練が必要となり、同様のことがいえます。感染リスクを抑えるため、すでに車内巡回などの車掌業務を中止しているところも多いようです。

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最終更新:4/26(日) 14:11
乗りものニュース

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