ここから本文です

高額請求から逮捕!? 悪質なETC不正が多発 障害者割引の悪用例も

4/26(日) 18:10配信

くるまのニュース

基本的には最寄りのPA/SAに。しかし、首都高は例外?

 高速道路を利用するクルマの約9割に、ETC車載器が装着されているといわれています。標準装備のように当たり前となってきたETCですが、普及と共にトラブルも増加しているようです。

【画像】一体何があった!? ゲートがバッサリ切断された東名高速の東京料金所(12枚)

 ETCカードは盗難や悪用を防止するために、サービスエリア/パーキングエリア(SA/PA)などでクルマを離れる際や高速道路を利用しないときには、抜き取るよう推奨されていますが、これが原因となったトラブルが増加しているといいます。

 通常、ETCカードをセットしていない状態では、ETCレーンを通過できない仕組みとなっており、専用レーンに入る直前には、ETCゲートアンテナと車載器の通信によりカード未挿入だとアラームがETC本体から発せられます。

 ですが、なかにはETCレーンと一般レーンを勘違いして通過してしまったり、ETCカードをセットしないまま通過してしまったというケースも少なくないようです。

 では、もしもETCカードをセットしないままレーンを通過した場合や、一般レーンと間違って進入した際には、どのように対処したらよいのでしょうか。

 まず、料金の未払いに気付いた場合であっても、高速道路上での停車は禁止されています。そのため、NEXCO各社をはじめ多くの高速道路会社では、基本的には最寄りのSA/PAなどの安全に停車できる場所までは走行OKとなっています。

 停車後は、管轄の高速道路会社に連絡を入れて未払い状態であることを連絡し、料金は後日ETCカードか現金で支払うこととなりますが、連絡せずにいた場合は「道路整備特別措置法違反(不正通行)」とされます。

 不正通行とされた場合、道路整備特別措置法第26条によって、未払いの通行料金に加えて「割増金(通行料金の2倍相当)」が徴収されます。

 また、支払いの督促状が発送され、各高速道路会社が定める高速道路営業規則に基づいて算出された手数料を支払わなかった場合、通行料金と割増金の合計金額に、年間10.75%の割合を加算した「延滞金」が徴収されることになるのです。

 加えて、2005年の道路関係公団の民営化によって道路整備特別措置法が改正され、不正通行には「刑事罰(30万円以下の罰金)」が科されることになります。

 つまり、不正通行は本来の高速料金の2倍の料金が請求され、それでも無視した場合には年10.75%の延滞金が徴収されてしまうのです。また、法改正によって刑事罰の対象にもなっており、単なる交通違反では済まされない可能性もあります。

 ちなみに、2016年には日本海東北自動車道の新潟空港料金所において、通行料金を支払うことなく強行突破したドライバーが「道路整備特別措置法違反(不正通行)」の容疑で逮捕されました。

 故意かどうかに関わらず、通行料金が未払いだった場合はすぐに該当の高速道路会社に連絡をしましょう。

 しかし、東京都とその周辺をつなぐ「首都高速道路」の場合は例外となっており、注意が必要です。

 首都高で通行料金が未払いだった場合は、「目的地到着後の連絡」が推奨されています。その理由について、首都高速道路株式会社は以下のように話します。

「NEXCO各社などの管轄道路とは異なり、首都高速道路は料金所が入り口にしかないことが多く、入口の未払いを出口で処理するということが難しいです。

 また、SA/PAがご利用いただく経路上にない場合や、SA/PAの駐車スペースにも台数に限りがあるため、駐車ができない場合などを考慮し、首都高をご利用後に安全な場所からのご連絡をお願いしております」

※ ※ ※

 道路以外のスペースが限られた、首都高ならではの背景があるようです。しかし、目的地到着後には速やかに連絡することを忘れないようにしましょう。

 なお、NEXCO各社や首都高速道路株式会社では、強い姿勢で不正防止に取り組み、とくに支払いを故意に逃れようとする悪質なドライバーには「徹底して対処していく」と述べています。

 不正通行は、今後ETCのさらなる普及に伴って増加するトラブルとされているため、ドライバーは高速道路を利用する前に、必ずETCカードのチェックをしましょう。

1/2ページ

最終更新:4/27(月) 6:49
くるまのニュース

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事