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バンダイ2/5「セガサターン」プラモレビュー……90年代ゲームハードが模型として蘇る【ゲーム系プラモって実際どう?】

4/27(月) 11:00配信

Game Spark

3月28日にバンダイから発売された、セガサターンのプラモデル「BEST HIT CHRONICLE 2/5 セガサターン(HST-3200)」。プレイステーション編に続き、本稿では塗装を含めた2/5「セガサターン」のプラモデルをレビューをお届けします。

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2/5でも大きい「セガサターン」プラモデル
「BEST HIT CHRONICLE 2/5 “PlayStation”(SCPH-1000)」と同じく、こちらもスナップフィット+多色成形で構成されています。塗装を施さなくともある程度セガサターンの姿を再現可能です。


ランナーは透明のディスクパーツやコントローラーの青ボタン、そして基板など含めた合計7枚。スナップフィット+多色成形のためパーツを切り出すニッパーさえあれば組み立てられます。組み立て順は、本体上部→内部モジュール→本体下部→コントローラー→ディスクです。


前回の「2/5 プレイステーション」のようにパーツ数は少なめだろうと想像していたものの、実際に組み立ててみると思った以上にパーツが多く、そのサイズ感の違いにも驚かされます。


内部モジュールも同様で、本体シールド上部に電源基板と基板付きピックアップユニットが乗り、さらに下部にメイン基板が乗るという二段構造。「2/5 プレイステーション」で見た内部構造とは大きく違うことを痛感させられました。


本体下部に側面パーツと基板ユニット+ボタン電池パーツを取り付けたら、本体上部と内部モジュールを組み込み。続いてコントローラーを組み立て、ディスクパーツにシールを貼り付ければ組み立ては完成です。


ちなみに、ディスクパーツに貼り付けるシールとして『サクラ大戦2 ~君、死にたもうことなかれ~』と『NiGHTS』、そして『バーチャファイター』の3作品がピックアップされていました。動作イメージが膨らみやすく、好印象です。

素組みをチェック!
完成した「2/5セガサターン」を見てみましょう。ボタンなどの完全な色分けにより、マーキングシールを貼らなくともほぼ完璧な外見が見られます。ディスクパーツのシールのおかげで、ディスクホルダーを開いても「ゲームハードを模したプラモデル」としての雰囲気が削がれることはありません。


背面のボタン電池交換用のフタは開放でき、ボタン電池パーツを取り外せます。本体上部を外せば電源基板とピックアップユニットが登場。コントローラーは実機の手触りを再現し、外側は梨地のようにザラザラ。内側はツルツルになっています。


右側が実機のコントローラー
素組み状態はいかがでしたか? 内部構造が再現されているものの、本キットは分解したり同スケールのプラモデルと並べて比較することで楽しみ方が広がる模型です。続いて完全塗装に挑戦してみましょう。

<cms-pagelink data-text=”「2/5セガサターン」を塗装!同スケールのPSプラモと並べてみる” data-page=”2” data-class=”center”></cms-pagelink>

「2/5 セガサターン」プラモデルを塗装! カラーイメージは「戦車」?
素組みを終えたところで、「2/5 セガサターン」の完全塗装に挑戦しましょう。今回は数年前に購入した中古の「セガサターン」を参考に、手持ちの塗料と照合を重ねて選びました。その中で色合いが近かったのは「Mr.カラー C12 オリーブドラブ(1)」。戦車プラモなどでよく使う色です。ボタンは「ガンダムカラー UG14 MSライトブルー」を選択。塗装は電源/メイン基板を灰サフで、それ以外を黒サフで下地塗装を施しました。


特にピックアップユニットと付随する基板は黒一色のランナーで構成されているために、マスキングを施しながら複数回にわたって塗装します。黒サフで全体を塗装→上部のピックアップ部をマスキングし基部をシルバーで塗装→シルバー部分をマスキングし灰サフで基板の色を整えた後、調合したグリーンで塗装という順序を踏んでいます。


なお電源基板の塗装は、「C329 イエローFS13538」と「C327 レッドFS11136」の9:1の割合で、緑のメイン基板は「C66デイトナグリーン」と「C6 グリーン」を7:3の割合で調合したものを使用しています。基本塗装が終わったら基板部分のチップやコンデンサをつや消しブラックで塗装しました。


すべて塗装し終えたら、素組み時と同じように組み立てつつマーキングシールを貼り付けて完成です。


完全塗装の「2/5 セガサターン」をチェック!
塗装を終えた「2/5 セガサターン」を見てみましょう。本体ボタン色は「MSライトブルー」でも違和感なく馴染みますが、「C12 オリーブドラブ(1)」で塗装した本体は素組み状態よりも若干色の濃さが目立ちます。また、手にとってみると少し大きいと思えるほどのスケール感です。


実機と並べてみると、「2/5スケール」なのがよくわかりますね。

セガサターン実機と比較
同シリーズの「2/5 プレイステーション」と並べてみましょう。セガサターンは正方形の本体の大きさ・高さが目立ちますが、初代プレイステーションは横長で高さもそれほどありません。


外枠を外して内部を晒してみます。セガサターンは下部のメイン基板が巨大な故に、電源とピックアップユニットを上部に配置していますが、プレイステーションはメイン基板が小さく、電源ユニットもメイン基板横に配置することで全体のバランスを保ちコンパクトにまとめています。


こうして眺めてみると、現行の家庭用ゲーム機が構造・デザイン面で大きく変化したことを実感できます。現世代のハードはディスクトレイがないタイプが主流。置き方も縦横に対応していますが、90年代のハードはCDラジカセのようにフタを開いて直接固定する形式がメインでした。

本キットの魅力は、無視されがちだった内部機構を模型として再現したところにあるでしょう。90年代のゲームハードの構造をプラモデルとして楽しめる「BEST HIT CHRONICLE 2/5 セガサターン(HST-3200)」は2,750円(税込み)で発売中。制作を通してプラモデルとなったセガハードを堪能し、ひとつの技術的文化財として感じてみてはいかがでしょうか。

◆使用塗料
■サーフェイサーなど(下地塗装)
・Mr.フィニッシング サーフェイサー1500 ブラック(外枠)
・Mr.フィニッシング サーフェイサー1500 グレー(内部基板)
・ガイアノーツ NP001 メカサフ へヴィ(十字キーなど)

■塗料
・Mr.カラー C12 オリーブドラブ1(外枠)
・ガンダムカラー UG14 MSライトブルー(ボタン)
・Mr.カラー C66デイトナグリーン(メイン基板)
・Mr.カラー C6 グリーン(メイン基板)
・Mr.カラー C329 イエローFS13538(電源基板)
・Mr.カラー C327 レッドFS11136(電源基板)
・ガイアノーツ Ex-07 Ex-シルバー(内部シールド)
・アクリジョン ベースカラー ベースホワイト(内部ケーブル接続口)
・アクリジョン N12 つや消しブラック(電源コンデンサ、チップ)
・アクリジョン N8 シルバー(コンデンサ頂部、チップの脚/はんだ、配線など)
・アクリジョン N10 カッパー(電源基板のコイル)
総合評価: ★★★
良い点

・内部再現によりセガサターンを深く学習できる
・ディスクホルダーのオープン機能
・ディスクパーツのシールにゲームタイトル3作品が印刷されている

悪い点

・チップを筆頭とした内部構造の詳しい解説が組説に掲載されていない

Game*Spark G.Suzuki

最終更新:4/27(月) 11:00
Game Spark

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