ここから本文です

新型コロナ流行でも適時に適切な治療を~心臓病にもオンライン診療が必要な理由

4/27(月) 12:06配信

Medical Note

感染者の増加が止まらない新型コロナウイルス。院内での感染などで従来の外来診療に影響が及ぶことを防ぐため、2020年4月13日、「感染が収束するまで」の時限措置として、これまで一部の再診患者に限られていたオンラインを利用した保険診療が、一部を除いて全面的に解禁されました。心臓病などで普段から病院にかかっている方の中には、感染リスクを不安に思い、病院への受診をためらう方も出ているようです。しかし、受診控えが恒常化すると、本当に必要なときに適切な治療が受けられない恐れがあります。では、直接病院に行かずとも診察が受けられるオンライン診療が活用できるとすれば状況はどう変わるでしょうか。他施設とも連携しながらオンライン診療を積極的に活用している東京ベイ・浦安市川医療センター心臓血管外科部長、虎の門病院循環器センター外科特任部長の田端実先生に、なぜ心臓病の治療にオンライン診療が有用なのかを聞きました。【メディカルノートNEWS & JOURNAL】

◇オンラインで対応可能な患者さんのニーズは

――コロナウイルス感染対策で“ソーシャルディスタンス”の重要性が叫ばれる中、オンライン診療が話題になっています。

田端先生 ご存じの通り、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐには、人と人との接触を減らすことが非常に大切です。オンライン診療は、スマートフォンやカメラ付きのパソコンなどを通じ、自宅にいて医師の診察を受けることができます。患者さんの外出や、院内での人と人の接触を減らすことで、感染拡大を予防するメリットがあります。

画面越しにできることは限られますが、コロナウイルスへの感染が疑われる方への対応はもちろん、通常の診療でもオンライン診療は有用です。

――先生は以前よりオンライン診療を取り入れていました。

田端先生 以前から無料のメール相談や、オンラインでのセカンドオピニオン外来を行ってきました。心臓血管外科といえば、心臓や大動脈の手術をする診療科ですが、我々の患者さんにとっても、オンライン診療の果たす役割は大きいと実感しています。

――心臓血管外科でオンライン診療がどのように役立つのでしょうか。

田端先生 心臓血管外科を初診で受診する患者さんのほとんどは、すでに他科や病院で診断がついており、心臓血管手術が必要、あるいは必要かもしれないといわれている患者さんです。そのような患者さんのニーズは、「手術が本当に必要なのかどうかを知りたい」「どの治療法が最適なのかを知りたい」「手術の詳細な方法やリスクのことを知りたい」「まず外科医の人となりを知りたい」――といったところが中心になります。これらのニーズにはオンライン診療で十分対応できます。患者さんの中には心臓外科の外来受診に「ハードルが高い」「怖い」というイメージを抱かれている方もいらっしゃるので、まずその病院の様子を知りたいという患者さんのニーズにも合っているのではないかと思っています。また、心臓手術を受ける患者さんはより良い治療を求めて遠方からも多くいらっしゃいます。遠方の患者さんにとっては、わざわざ飛行機や新幹線に乗らずともまず気軽にオンライン診療で医師と話ができるというメリットがあります。

1/3ページ

最終更新:4/27(月) 12:06
Medical Note

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事