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[ルポ]「日常化された距離置き」、職場が変わった

4/27(月) 12:29配信

ハンギョレ新聞

「ソーシャル・ディスタンシング」終えて出勤した職場、変わった風景 仕切り・一列の食事に“寂しさ”、残業・飲み会が消えて“余裕” マスクは必須、なければエレベーターに乗れない 事務所や食堂で私的な対話を最小化 「ご飯食べながら電話していたら警告された」 交代で出社・在宅勤務で「対面を減らす」 シャトルバス利用者は2席に一人ずつ 一部は公開採用もテレビ面接で代替 「仕切り越しに会話している」

 社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)の緩和で、通勤者たちが全面的に在宅勤務をやめ、続々と職場に復帰している。再び出勤するようになった職場は、4週間前とは全く違う。飲み会がなく、残業が減り、私的な会話が最小化された会社は「ポストコロナ時代」の新しい風俗図だ。

 ソウルのある化粧品会社に勤めるJさん(31)の職場では、毎朝9時にソーシャル・ディスタンシング指針が社内放送で流れる。飲み会を控え、お互いに距離を維持するようにという指針はもう耳に慣れたが、Jさんは聞くたびにマスクを正す。会社ではほとんどマスクをつけたまま働き、会社のエレベーターはマスクをつけないと乗ることができない。部署ごとの配食と1列に座ることを実施する社員食堂では、同僚と向かい合うことなく食事をする。寂寞感とわびしさが感じられる。そのため社員食堂を避けて近くのレストランに行く人もいる。

 中堅IT企業に通うHさんは、全面的な在宅勤務を終え、19日から「週2日勤務」を開始した。職員同士が交代で出勤しているため、出勤人員が半分ほど減り、事務所は閑散としている。毎日のようにあった残業も姿を消した。Hさんは「ポストコロナ時代にはこうした勤務環境が活性化してほしい」と話した。

 職場での日常的な距離措置の基本は、対面を最小限に止めることだ。19日からゲーム会社のネクソンは週3日出勤とともに会社のシャトルバス2席に1人だけ座ることや、自家用車通勤者のための駐車場の利用拡大などを実施している。LGグループやサムスンなど大手企業のみならず、中小企業や地方自治体の社員食堂は、食卓ごとに仕切りを設けた。仁荷大学病院などは公開採用をテレビ面接で代替するなどの対策も講じている。

 社内文化も急速に変わっている。定期的な団体飲み会の代わりに、コンピューターのモニターを通じて会うオンライン飲み会や、個人の食事費を支援する在宅飲み会などに取って代えられている。2カ月間、部署で飲み会をしていないというKさん(31)は「強制的な飲み会がなくなって退勤後の夕食時間に余裕ができた。家でヨガをしたり音楽を聞いたりするなど趣味生活を始めた」と話した。スタートアップ会社に通うCさん(35)は「この機に定期的な在宅勤務が定着すればいい」と話した。

 対話のない職場文化に物足りなさを感じる人々もいる。ソウル蘆原区のある大型マートで働くLさん(55)は「昼休みに同僚と自由に話してストレスを発散していたが、仕切りを挟んで食事をするようになったので、席からちょっと立って必要な言葉だけを交わす」と話した。保険会社に勤めるMさん(30)は「社員食堂は息苦しいので、お弁当を持って通っている」と話した。「ワーキングママ」というあるネットユーザーはオンラインカフェに「食堂に仕切りが設置されていると、同じ食べ物なのにおいしく感じられない。食事をしながら電話を取っただけなのに、警告を受けたこともある」と話した。

ペ・ジヒョン、チェ・ユンテ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:4/27(月) 12:29
ハンギョレ新聞

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