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沖縄県出身者の絵が教科書の表紙に! ライトノベルやJリーグの公式ツイッターのイラストも手がける「とろっち」さん

4/27(月) 5:40配信

沖縄タイムス

 小説の表紙や挿絵、Jリーグ公式ツイッターのイラストを描くなど県内を拠点に活動する沖縄県出身のイラストレーター「とろっち」さんが、2020年度から本格的に小学校で導入される英語の教科書の表紙を手掛けた。県内では中頭、国頭両地区の小学校で採用される教科書。学校は新型コロナウイルスの感染防止で休校が続くが、とろっちさんは「今は我慢の時。感染が終息したら、教科書を使って勉強を頑張ってほしい」と呼び掛けた。

 幼い頃から絵を描くことが好きだったとろっちさんが小学生で抱いた将来の夢は漫画家。絵を描き続けながら大きくなるにつれ「絵が好きだからこそ、人に批判されると自信をなくしてしまうかも」と趣味で楽しもうという考えになった。

 大学を卒業して就職しても独学で絵の腕を磨き続け、10年ほど前にインターネットで個人が作品を投稿するサイトに登録した。

 「実力を試したかった」と投稿を続け、約2年がたった頃、大手出版社から初めて小説の表紙の依頼が舞い込んだ。柔らかいタッチの風景の中にキャラクターを描く作風は評価が高く、イラストを多用し、若者に人気のライトノベルの仕事を多く手掛けるようになった。

 教育出版(東京都)から教科書の表紙の依頼があったのは18年5月。「すごい人が手掛ける仕事と思っていた。想像もしなかった仕事で、うれしかった」と振り返り、教育出版編集局の井上美佐子さんは「とろっちさんの作品は特に情景が美しく、未来への希望を感じさせる光と影の描写に心引かれた」と仕事を依頼した経緯を話した。

 出版社から「多様な背景を持った子どもたちが一緒に学び、冒険へ向かう」というイメージを伝えられ、完成にかかったのは1カ月。色鮮やかな背景の中で、さまざまな国籍の子どもたちの姿を描いた。

 「表紙を見て元気が出るように色の鮮やかさ、表情の明るさを意識した」ととろっちさん。コロナが終息し、子どもたちが新しい教科書を手に登校する姿を思い浮かべながら「子どもたちには勉強と同時に、自分が好きなこともずっと続けてほしい」と話した。

最終更新:4/27(月) 5:40
沖縄タイムス

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