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能登島・向田の火祭 松明中止 新型コロナ、戦後初

4/27(月) 0:28配信

北國新聞社

 7月25日に七尾市能登島向田町で予定されていた県無形民俗文化財「向田(こうだ)の火(ひ)祭(まつり)」で、柱松明(たいまつ)に火をともす恒例行事が中止されることが決まった。例年、多くの見物客が訪れており、新型コロナウイルスの感染リスクを排除できず、安全が確保できないと判断した。伝統的な能登島の祭りは戦後初の中止となった。

 25日夜に、同市能登島向田町向田集会所で開かれた役員会で決定した。神事のみ、地元の伊夜比咩(いやひめ)神社で営まれる。

 向田の火祭は、日本三大火祭りの一つにも数えられ、毎年7月の最終土曜日に行われる。地元の崎山広場に設置される、高さ約30メートルの円錐型の柱松明に若衆や観客が手松明を投げ入れ、巨大な火柱を見ることができる名物行事。燃える柱松明が倒れる方向によって豊作か豊漁かを占い、山側に倒れると豊作、海側に倒れると豊漁になると伝えられる。

 6月下旬から、材料となるわらを集め、7月から本格的な準備に取り掛かる予定だった。

 例年、神社での神事が終わると、大小七つの奉燈が崎山広場へ出発、柱松明の回りを7周して点火する。若衆は肩が触れ合う距離で奉燈を担ぎ、柱松明を見るために多くの観客が訪れると見込まれるため、密集を避けるのは難しいと判断した。濵田幸栄町会長(68)は「残念だが、来年は今年できなかった分、良い祭りになるように頑張りたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:4/27(月) 0:28
北國新聞社

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