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6カ国語を操るポーランド人、タクシー運転手時代に見た「残念な日本」 旅行会社起業してでも伝えたいこと

4/29(水) 7:00配信

withnews

日本で働く外国人を取材する中で、印象に残っている女性がいました。6カ国語を話し、早稲田大学で修士号を取りましたが、「家族との時間を大切にしたい」と、タクシー運転手になったポーランド人女性ファビオラさんです。誇りをもって仕事に励むファビオラさんを待っていたのは、心ない乗客の態度でした。大好きだった運転手を辞め、旅行会社を立ち上げた時、起きたのがコロナウイルスでした。仕事が激減する中でも「ディープな日本、『失われた日本』の良いところを海外に広めたい」というファビオラさんの今を聞きました。

【画像】来日して23年のポーランド人女性ファビオラさん タクシー運転手時代の制服姿と来日前の写真も…

ポーランドから留学、日本で6カ国語を操るタクシー運転手になったファビオラさん。仕事のつらさ、事業の大変さに向き合いながら、日本での生活を支えた音楽を教えてもらいました。日本語、英語、そして母国ポーランドの曲を聴きながら記事を読んでみませんか?

「研究しながら仕事を」タクシー運転手に

2018年に、タクシーの大手で運転手として働いていた津上・サバ・ファビオラさんにインタビューしました。入社したばかりでしたが、「女性なので、ひょっとしたら、乗客から『女性で?外国人で?道大丈夫?』みたいな目で見られるかもしれません。できれば、ナビに頼らない乗務員になりたい」と意気を込んでいました。


ファビオラさんはポーランド語、英語、ロシア語、中国語、日本語とスペイン語が話せます。

最初は中国へ留学しましたが、「東洋と言えば日本と中国。両方の言語に精通すれば、東洋に精通する人材としてポーランドに戻ってもきちんと就職ができる」と考えて、日本語を習得するために来日しました。修士号を取った早稲田大学大学院に在学中、日本人男性と結婚し、子どもをもうけました。

日本では語学教師、通訳、ガイドなどを経験し、周りの日本人は「みんなやさしかった」と話します。子どもとの時間を大事にするため正社員はあえて選びませんでしたが、求人広告を見て、タクシー運転手には正社員として入社しました。

もともと運転が大好きだったというファビオラさん。「来日して20数年間、北海道以外の都府県は全部車で運転して回りましたよ。東京から鹿児島まで走ったこともあります」

タクシー運転手は「1カ月で11日勤務で、30万円ぐらいの収入が得られる」というのも魅力でした。当時は博士課程にも進み、「しっかり働き、ほかの時間を研究に割きたかった」と話していました。

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最終更新:4/29(水) 17:35
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